ドローンを飛ばすために必要な免許・資格・規制【ドローンパイロット】
ドローンパイロットになるための免許や資格とは
色々な意味で注目されているドローンですが、将来的にはドローンを使った様々な職業が見込まれており成熟期を迎える前にドローンパイロットになっておきたい人が増えているようです。ここではドローンパイロットになるための免許や資格、ドローン規制について紹介していきましょう。
※ドローンパイロットとはドローンを飛ばす人の総称です。今のところ趣味、仕事などの区別はなく、ドローンを飛ばすことができればドローンパイロットとなります。
ドローンを飛ばすための免許は?
2016年10月現在、ドローンを飛ばすための免許は存在しません。ホビー用と産業用のどちらのドローンでも自由に飛ばせます。メーカーが自発的に定めている年齢制限があったりしますが実質的には誰でもドローンを飛ばすことができ、ドローンパイロットになることができます。
資格としてはドローン検定がある
ドローンには免許はありませんが『ドローン検定』が存在します。ドローン検定とは無人航空従事者試験のことでドローン検定協会株式会社が主催しています。
民間企業が行っている検定ですので法的権限がある資格ではありませんのでドローン検定を受けなくてもドローンを飛ばすことには何ら問題はありません。しかし、ドローンを扱う職業に従事する人には知識レベルの評価や向上、周囲への理解を求めるためにドローン検定が役立つようです。
ドローン検定に合格すると『無人航空機に関する飛行履歴・知識・能力を有することの証明書』を発行してもらえます。
ドローンを空港等の周辺の空域、人口集中地区の上空の飛行、夜間、目視外等において飛行させる場合には国土交通大臣の許可や承認が必要となりますが、『無人航空機に関する飛行履歴・知識・能力を有することの証明書』があれば飛行に関する許可・承認申請手続きの際に有利になるとされています。
参考サイト:ドローン検定
ドローン規制法を知っておこう
免許も資格もいらずに飛行できるドローンですが、2015年12月10日より無人航空機に係る航空法の改正が施行され、無人航空機(ドローン・ラジコン機など)の飛行ルール(通称ドローン規制法)を守る必要があります。
無人航空機(ドローン・ラジコン機など)の飛行ルールの対象機体
飛行ルールの対象となる機体は『飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上、人が乗ることができないもののうち遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの』となっています。簡単に言えばドローン、ラジコン飛行機、ラジコンヘリコプターが対象機体となります。
※機体本体+バッテリーの合計重量が200g未満のものは対象外となります
ドローン飛行をする場合に許可が必要な空域
出典:http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
航空機の航行の安全に影響を及ぼす可能性がある空域や、落下した際に地上にいる人に危害を及ぼす恐れが高い空域でドローンを飛行させる場合には国土交通大臣の許可が必要になります。
ドローン飛行のルール
飛行させる場所に関係なく、ドローンを飛行させるときに守らなければならないルールがあります。
1.日中(日出から日没まで)に飛行させること
2.目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
3.人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること
4.祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
5.爆発物など危険物を輸送しないこと
6.無人航空機から物を投下しないこと
下記のようなドローン飛行には承認が必要になります。
出典:http://www.mlit.go.jp/koku/koku_tk10_000003.html
これらのルールに違反すると書類送検となり罰金が科せられるので注意しましょう。
ドローン初心者におすすめな機体
将来的にドローンレース参加やドローンを使った職業を目指すのなら、まずはドローンで練習を積んで操縦技術をマスターしましょう。しかしドローン経験のない人がいきなり高額・高性能な機体から始めるのは無理があります。そこでドローン初心者にも安心な入門向け機体を紹介いたします。
電動ラジコンカーの分野で高性能なアイテムを開発しているG-FORCEが販売する超小型ドローンです。G-FORCE ドローンには静止画や動画を撮影できるカメラ搭載のモデルがあり、完全完成済で送信機用の単3電池を用意するだけで楽しめる気軽さも魅力です。
また、カメラは搭載されていませんが手の平サイズで楽々操縦なドローンや、ジャイロを搭載した本格的な超小型ヘリコプターもラインナップされています。
京商ドローンレーサーはラジコンカーで使われているホイラープロポを使って操縦するので、「タイヤがないRCカー」の感覚でドローンを操ることができます。また、最も難しい技術が要求されるホバリングを、超音波センサーと気圧計を使った自動制御で高度をコントロールするので、墜落の心配をせずに楽しむことができるなど初心者でも安心の1機です。
紹介したドローンは、いずれも機体本体+バッテリーの合計重量が200g未満なので、ドローン規制法の対象外となり飛行場所に悩むことなく練習ができます。まずはこれらの入門向けドローンで経験を積んで、本格的なドローンにステップアップしていきましょう。

今のところは飛行ルール以外に免許や資格が必要ないドローンですが、いずれはそのような環境も整備されるかもしれません。将来的にドローンでのビジネスを考えていたり、極めていきたいようなら今のうちからチャレンジしたほうが良さそうですね。