ドリフトカーとツーリングカーの違い【ラジコンカー】

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ラジコンカーでドリフトカーとツーリングカーの違い

ラジコンカーで近年人気のドリフトカーですが、まずは通常のツーリングカーとの違いを知っておきましょう。

ドリフトカーとツーリングカーのシャシーを並べると、外見上は大きな違いはありません。ではツーリングカーでもドリフトができるのかというと「できます」

でも一つだけ注意しておきたいのは、「4輪駆動車(4WD)」であるということです。

FFやRWDでも一瞬のスライドはできますが、ドリフト状態の維持は難しいです。

なお電動のドリフトが主流ですが、エンジンカーでもドリフトはできます。しかしエンジンカーでのドリフトはかなり難しいですよ。

ドリフトカーの特徴は滑るタイヤ

ドリフトカーとツーリングカーの大きな違いはタイヤ特性です。

ツーリングカーは「グリップする」タイヤを装着します。

それに対してドリフトカーは「滑らせる」ためのタイヤを装着します。

ドリフトカーでは意図的にタイヤを滑らせて車体をスライドさせています。

我々が乗るような普通の車に滑るタイヤの装着をするのは危険ですよね。

しかしラジコンカーの場合は、

    • 人間が乗っていないので問題がない
    • 実車とは違って低いスピード域からスライドさせる必要がある

ことなどから、ドリフトするためのラジコンカーではグリップしない「滑るタイヤ」を装着します。

ドリフトタイヤの種類

ドリフトカーが出始めた頃は、ドリフト用のタイヤを塩ビパイプで自作していました。

実はドリフトカーのタイヤは、マニアがラジコンカーでドリフトができないのか?を研究した結果、塩ビパイプが最適という結果になったのです。

その後メーカー各社から、次々とドリフト専用タイヤが発売されるようになりました。

ドリフトタイヤは樹脂系ゴム系があります。

樹脂系の材質は「ポリカ」「ABS」「ポリエチレン」「ポリプロピレン」「ガラス混入ナイロン」などがあり、それぞれ特性に違いがあります。

樹脂系の長所は滑りやすいことです。短所は滑りやすいが故にドリフトコントロールが難しいことです。なのであまりにも簡単に滑るものはNGです。

ゴム系タイヤの材質はツーリングカー用タイヤと同じゴム質ですが、硬さが全然違います。

樹脂系タイヤのようにテカテカしていませんし、トレッドパターンを再現できるのでリアル感があります。

ただ、滑るとはいえ樹脂系タイヤよりは遥かにグリップするので、ドリフトさせるにはハイパワー+ハイスピードが必要になります。

樹脂系とゴム系のいいとこどりが、ハイブリッド系タイヤです。

トレッド面は樹脂系で、サイドウォール部分をゴム系の組み合わせです。両材質の長所を生かしたドリフトを可能にしています。難点は組み立てに力を要して大変なことです。

ドリフト専用マシンの登場

当初はツーリングカーを流用していましたが、最近ではドリフト専用マシンが登場しました。

ドリフト専用マシンはハンドルの切れ角が多く切れ、60~70度近くハンドルが切れます。

通常のツーリングカーでドリフトするとスライドは簡単にしますが、ドリフト状態を維持することはかなり難易度が高く難しいです。

そこでドリフト専用マシンはハンドルの切れ角を大きくし、リア周りはスピン状態になっていてもフロントタイヤにそれを打ち消すようなハンドル切れ角を与えて、ドリフト状態の維持を可能にしました。

ラジコンカーの一番人気

ドリフトカーはラジコンカーの中で一番人気になりました。

スピードも低く、ラジコンカー初心者でも扱いやすことが支持されています。

また、実車のD1マシンを忠実に再現したボディやホイールなどでリアル感を高めていることも人気のひとつになっています。

ドリフト専用サーキットも各地にあるのでぜひドリフトカーを楽しんでください!

 

ツーリングカーのシャシーに塩ビタイヤでスタートしたドリフトも、専用マシンの登場で完全にラジコンカーのひとつのジャンルとして定着しました。リアル感にこだわるマシン作りをする人たちも出現して、ラジコンカードリフトの世界はまだまだ広がりを見せそうです。
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