新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ1/10ツーリングカー シャーシキット】

この記事の目次

TT-02?TT-02R?TT-02 TYPE S?TT-02RR?どれがおすすめなの?

初めてのEP1/10ツーリングカーはこれか!

「初めての1/10ツーリングカーはどれがいいかなー?」と聞くと、ラジコンカーの先輩方は「TT-02でいいんじゃないの?」と教えてくれます。

でもいざ作って持っていくと「フルベアリングは当然でしょ」とか「フリクションダンパーのままではねえ」とか、どうせなら「TYPE Sにしとけばよかったのに」などと仰ってくれますがな????わかんないし!?

TT-02には派生型としてTT-02RTT-02 TYPE S、そして今回新発売の TT-02RRまで出てきました。

今までよく「TT-02RTT-02 TYPE Sのどちらがいいの?」という質問も多かったので、今回発売のTT-02RRの解説かたがた「初めての一台」としてどれが最適か考えてみましょう。

1/10RC TT-02RR シャーシキット

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

1/10RC TT-02R シャーシキット

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

1/10RC TT-02 TYPE-S シャーシキット

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

まどろっこしいという方には、「じゃあTYPE S」と言っておきますが、諸先輩方も今回のTT-02RRは「買いかもね」などと言ってますよ。

どういうものか、他の高いシャーシを持っている方もこのTT-02系は手放しませんね。

なぜか私も3レーシング Sakura同様に愛着著しく、そのためパーツをもらったりあげたりで、自分のTT-02も元が何型だったのかすらわからなくなってしまいました。「TT-02だけはもうマニュアルがなくても作り方覚えちゃったね」と笑いあっています。

結果とうとう自分のTT-02もTYPE S+アルファ的になっちまいました。うーん・・・それでもまたこのTT-02RRを買っちまったのには一応理由はあるのですよ。

そうした苦い経験から申しますなら、TT-02 TYPE SあるいはこのTT-02RRを買っておけば間違いないと言えるでしょう。

TT-02各タイプの違い

TT-02ノーマル

(末尾に何もつかないもの)実勢価格9,000円前後

スペック

  • 全長441mm、全幅191mm、全高114mm
  • ホイールベース257mm
  • タイヤ幅/径=前後とも27/67mm
  • フレーム=船底形状バスタブタイプ
  • 駆動方式=縦置きモーター・シャフトドライブ4WD
  • デフギヤ=前後とも樹脂製4ベベルタイプ
  • ステアリング=3分割タイロッド式
  • サスペンション=4輪ダブルウィッシュボーン
  • モーター=540タイプ
  • スピードコントローラー=ESC仕様(別売)

ここまではTT-02シリーズならほぼ同じです。

TT-02無印のほとんどはボディ付き(通常ボディは3,000円程度)タイヤ・ホイール(4本そろえて2,000円程度)です。

ボディはぶつけたりして、私のレベルでは消耗品扱いです。タイヤも消耗品で、私のレベルでも3時間くらい走らせると2、3日ですり減りきって破れてしまいます。

また、ホイールは瞬間接着剤でタイヤを接着せざるを得ないのでこれも消耗品。なのでボディ単体で買う時に+予備パーツと考えて、TT-02キットそのものを買ってしまう人もいます。

「TT-02R」    実勢価格14,000円前後
「TT-02 TYPE S」 実勢価格14,000円前後
「TT-02RR」    実勢価格17,000円前後

この順番で言わばスペシャル版が登場してきたのですが、概ねTT-02に別売りオプションパーツが付属した感じです。

これらは全て別途購入可能なのですが分かりやすいように表にしてみました。タイヤとホイールもつきますが消耗品なので省いています。

価格は店によって上下するので、あくまで送料を除いた目安としての実売価格です。

パーツ
ノーマル
R
TYPE S
RR
備考
ボディ※1 2,800円
540無印ブラシモーター 1,200円①
フルベアリングセット※1 1,000円
CVAダンパー&スプリング※1 1,400円
ハイスピードギヤセット※3 700円
アルミリヤアップライト(トーイン3.0度) ※3 2,500円
金属製サスマウント(リヤトーインは3度に設定)※3 2,500円
リバーシブルサスアーム※3 500円
専用FRP製ダンパーステー※2 2,000円
アルミモーターマウント※4 1,000円
アルミプロペラジョイント※3 500円
アルミプロペラシャフト※3 400円
金属製ドライブシャフト、ホイールアクスル、ギヤボックスジョイント※3 1,500円
アッパーアームやステアリングリンケージなどはターンバックルシャフトを使用※3 1,000円
3×18mmアルミターンバックルシャフト※2 300円
4mmアルミフランジロックナット※4 400円
5mmアルミショートボールナット※3 600円
5mmアルミピロボール※3 500円
5mmボールコネクター※2 200円
オイル注入式デフギヤ※2 3,000円②
アジャスタブルアッパーアーム※3 500円
メタルダイキャスト製六角ハブ※4 1,300円

※1は常識的に必須のもの。
※2は無くても支障はないがつけるに越したことはないもの。
※3はノーマルのスピードでは物足りない場合に必須となるもの。
※4は便利だったり厳密にはいいかもですがどちらかと言えば飾り的なもの。

①はオマケ的なモーターで無印なので新たに買う方はあまりいないようです。他のモーターやブラシレスの方に行ってしまうので。

②はまだパーツとして販売されていないのですが、今後出てきたら1セット1,500円としてこのくらいかなあ?という金額です。

結局どのTT-02シリーズがおすすめなのか

TT-02RよりTT-02 TYPE Sがすすめられてきた理由

ざっくり言うと、TT-02Rは無印に比べて必須のベアリングとオイルダンパーが初めからついてきて、ほんの少し調整箇所を作ったもの。あとはピカピカした見栄えのいいオプションを増やした、

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

TT-02 TYPE SはRと比べてオプションは少ないが逆に調整箇所は増やして「走り」に徹した、

TT-02RRはTT-02Rにプラスして調整箇所をさらに増やした、

ここら辺。

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

そういう感じなので今までTYPE S が勧められてきたのです。

さらに言えば最後の調整箇所、「リバウンド」(これはサスペンション調整の一部ですが)これをオプションで付け足そうとするとTT-02RやTT-02RRでは根本的なパーツからの変更が必要となるし、TYPE S に付け足すのが一番安上がりなのですがそれでもプラス3500円程度の出費となります。

ではTT-02RRはお勧めか

それでもTYPE Sの方がという意見も多いのはわかってはいるのですが、それでも私個人としてはお勧めします。

TT-02Rと同等のオプションを入れながら、主要パーツの変更でさらに調整箇所が増えて、オイル注入式デフギヤになりました。

またTYPE Sではホイールベースは257mm固定となりますが、RとRRならこれが251mmのショーとホイールベースにもできるため、数は少ないながらもショート用ボディが使えます。例えばポルシェやフォードなどですね。

リバウンドに関して言えば、「走れる人」になってくれば必要な調整箇所なのですが、妙にいじくると逆効果になります。初めは最適値に設定されているはずのノーマル状態で構わないはずです。

それよりはRにはなかったオイル注入式デフギヤが魅力的です。

新製品のTT-02RRをレビュー【タミヤ110ツーリングカー】

これは使用するオイル粘度によってデフの効き具合を調整できるというもので、通常の1/10ツーリングでは当たり前のようについています。

なぜ私がまたこのTT-02RRを買ってしまったか

私は現在別記事でご紹介した3レーシング Sakuraと、もはや何型か不明のTT-02で練習中のみでして、もう少しでビギナー卒業かもというレベルなのです。

だいぶん車の挙動も感じては来ているので、「もう少しリアがグリップした方が」とか「もう少し旋回性を」とか考えてしまうのですが、それがマシンのセッティングの方なのか、私のコントロール方法に改善の余地があるのかわからなくなってしまったのです。

もう二台とも少々セッティングをいじってしまっていますし、元に戻すといってもそもそもが0.5度とか0.2mmとかの世界ですし、直っているのかどうかすらわかりません。

ここら辺はタミヤさんのいいところで「誰が作っても同じようにできあがる」ので、もう一度初めからやり直してみるにはちょうどいいシャーシなのではないかと考えたわけです。最初に書いたように、TT-02はサーキットで誰かは持っているのでパーツの貸し借りにも困りませんしね。

なので私ももう一度このシャーシで最初から練習してみるつもりです。そうしたら自分のコントロールが正しいのかどうか、わかってくる気がしていますので。

TT-02RRの総合評価

リバウンド調整ができないという欠点はあるものの、必要十分な装備は揃えてあるし別記事で紹介した3レーシング Sakuraより組み立ては楽です。

また頑丈なのでなかなか壊れませんし、モーターなどのメカ回りも船底型のシャーシに守られていて安心できます。

絶対慎重に作るし基本から走り方を覚えるという決意があるなら3レーシング Sakuraですが、そんな事を守れる人は少ないでしょうし工作自体下手だもんねという方(自分の胸にグサグサ突き刺さってますが)ならTT-02RRの方がいいでしょう。

10点満点としてううむ、頑丈さを買って8点をつけてあげましょう。

私は学生時代40点も取れればいい方といったありさまだったので、10点満点の評価は5点が真ん中で「平均」という感じでつけています。なので3レーシング Sakuraの激安さはそれだけで大いに点数が高いので、7点は「優秀」という意味だったのです。まあこのTT-02RRも同点でもよかったのですが、自分の過去を振り返ってみるとやはり最初はメチャクチャしてたしな、それなら組み立てが容易で頑丈なところを+1点あげましょうということです。
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