リポバッテリーの処分方法

この記事の目次

リポバッテリーの処分方法についての質問

リポバッテリーが膨らんだので処分しようと思います。

処分方法はどのようにしたらいいのでしょうか?

膨らんだり、容量が低下したリポバッテリーは適切に処分しないと、爆発や発火の可能性があり非常に危険です。

適切な処置をして処理するようにしましょう。

膨らんだり容量低下したリポバッテリーは寿命です

パワフルで大容量、軽量と充電池に革命を起こし、ラジコンカーのみならず様々な分野で一気に主役に躍り出たリポバッテリーですが、その高性能と引き換えに適切な処分をしないと非常に危険な物体に様変わりしてしまいます。

リポバッテリーは使い方によって、寿命が大きく左右されます。

充電に関しては専用充電器を用いて適切に充電することで過充電を防げますが、過放電については管理ができません。

充分な電流を流せなくなったり、容量が20%以上低下したリポバッテリーは寿命を迎えたと判断できるでしょう。

また、パックが膨らんでしまったリポバッテリーは、仮に性能が保たれていたとしても膨らんだ時点で寿命です。

絶対に再充電して使わないようにしましょう。爆発の可能性があります。

では、寿命となったリポバッテリーはどのように処分したらいいのでしょうか。

リポバッテリーの処分方法

リポバッテリーを廃棄する前には、バッテリーの残量を適切に完全放電する必要があります。

温度を上昇させずに、爆発や発火の恐れがない方法として、食塩水にリポバッテリーを漬ける方法が安全でしょう。

    • 口を切り開いたペットボトルや洗面器など、絶縁体の容器に3~5%の食塩水を入れます(1Lの水に対して食塩30~50g程度)
    • 寿命を迎えたリポバッテリーを食塩水に完全水没させます
    • 通気のよい場所で2~3日間放置して、気泡が全く発生しなくなったら完全放電なので取り出します

この処理のポイントとしては、「完全水没の際にコネクターの端子も水没させる」ということです。ガスが排出されるので「通気のよい場所で放置」も重要です。

完全放電させたリポバッテリーを処分する方法ですが、お住まいの地域によっては不燃ゴミとして処理してくれるところもあります。まずは自治体に確認しましょう。

リポバッテリーにはレアメタル(希少金属)が含まれているので、可能な限り資源の再利用に協力したいものです。

各地域にあるリサイクル協力店に持ち込んだり、JBRCのような小型充電池式電池のリサイクルを行っている施設に問い合わせてみるのがいいでしょう。

なおリサイクルにリポバッテリーを出すときは、コネクターや端子にテープを巻くなどして絶縁することを忘れずに行うようにします。

リポバッテリーを正しく安全に使って高性能を楽しみましょう。

 

高性能が故に破壊力の大きいリポバッテリーは、絶対に一般ごみと一緒に捨ててはいけません。膨らんだり容量が低下したリポバッテリーは、面倒でも適切な処理をしてリサイクルに出すようにしてください。
おすすめの記事