ラジコンカー業界の未来を考えてみる

ラジコンカー業界の将来は明るいのか

ラジコンショップの経営は厳しそう・・・

最近になって知ったのですが、洛西モデルさんの東京店が閉店したそうですね。

洛西モデルさんといえばRC雑誌にもバンバンと広告を掲載していた大手の小売店さんです。

このニュースを知って洛西モデルさんのHPを覘いてみたら、名古屋店と配送センターのみに縮小されていました。福岡店や小倉店も撤退されたようですね。

これにはショックを受けました。あー、ここまでラジコン業界が厳しくなってきたんだなと。

たしかに昨今の流通事情の変化で通販市場が拡大していて実店舗が押され気味なのは実感していますが、根本にあるのはやはりユーザー数の減少でしょうね。

私の知り合いのラジコンショップに尋ねてみましたが、客数が年々減っているそうです。しかも、いわゆる箱モノの高額商品は商品の”確認”だけして、最安値の通販で購入する人がほとんど。お店で買うのは細かい補修パーツ類ばかりといった具合。

このラジコンショップオーナーは他業種で利益を上げている方で、半分趣味でラジコンショップを存続されていますが、それでももう限界かなと仰っていました。

じゃあ、通販店が儲かっているのかといえば、実際はこちらも厳しいようで。当然ながら通販店は価格命になります。安くしないと売れません。それに、即納態勢で在庫を持ってないとダメですし。

みなさんはラジコンカー1台売れてどれくらい利益が出るかご存知でしょうか?

例えばタミヤのRCカーキットが定価で売れたら結構儲かります。でも、ラジコンショップでの実売価格は定価の50~60%くらいですよね。

以前、大手ラジコンショップの社長から伺った情報では「キット1台売れて500円の儲けでっせ!」とのこと。1万円近い売り上げで500円ほどの儲けですよ。厳しい世界ですね。ここまで薄利だと多売しなければなりません。でもユーザー数は減少傾向。

今後はドローンに力を入れるラジコンショップが増えるでしょうね。こちらはいろんな意味でユーザー数が未知数ですし。ラジコンショップの存続のためには進むべき道なのかもしれません。ラジコンショップの減少に伴ってラジコンサーキットの撤退もかなり見受けられます。

最近はRTRの登場で初心者でも気軽に始められるラジコンカーが販売されています。しかし主流はやはりキットです。でもキットを買っただけでは走らずに、プロポやバッテリーに充電器にetc・・・ 

こんな形態を根本から見直さない限りラジコンカーの敷居は低くならないでしょうね。このままで行けばラジコンカーは極々一部のマニアだけの趣味になっていきそうです。

おすすめの記事