ラジドリ用タイヤの材質や種類・特性・自作

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ラジドリはタイヤの材質で滑り具合が大きく異なる

ラジドリ用タイヤの材質や種類・特性・自作

ラジコンカードリフトタイヤは材質によって滑り度合いが大きく違ってきます。

グリップが強いタイヤをドリフト状態に持ち込むには、ハイパワーモーター&ハイスピードが必要で初心者には難し過ぎます。

反対によく滑るタイヤは低速からドリフトができる反面、スピンしやすくなる傾向があります。

今回はラジドリの要となるタイヤ材質特性について紹介していきましょう。

ドリフトタイヤの材質

ドリフトタイヤの材質は樹脂系ゴム系があり、それぞれに特徴があります。

樹脂系ドリフトタイヤ

低い速度域から滑り出すのが樹脂系タイヤの特徴です。

パワーに頼らずにドリフトできるので、安価なモーター、バッテリーでも充分に楽しむことができます。

簡単にドリフト状態に持ち込める樹脂系タイヤですが、ドリフトを維持するには繊細なパワーコントロールが要求されます。

しかし速度そのものが低いので、クラッシュしてもRCカーが壊れにくい点はメリットといえます。

樹脂系ドリフトタイヤの材質

樹脂系ドリフトタイヤは使われている樹脂の種類によって特性が異なります。

ポリカーボネート系

ラジコンカーのボディでも使われている材質です。

アスファルトやコンクリート、カーペットなどの路面で使われることが多く、バランスがよくてコントロール性に優れたタイヤです。

ABS樹脂系

アスファルト路面でコントロール性に優れたバランスのよい特性を示します。

しかしやや路面を選ぶ傾向があり、カーペット路面などで使うとグリップしてしまうことがあります。

ポリプロピレン(PP)系

アスファルト路面で扱いやすい材質ですが、路面によってはドリフトしにくいタイヤです。

ポリエチレン(PE)系

樹脂系の中でもっとも路面を選ぶタイヤかもしれません。

全体的にスライド傾向が強くて、アスファルト路面では滑りすぎることもあります。

ナイロン樹脂系

比較的路面を選ばない材質ですが、どの路面でも滑りやすい傾向があるのでコントロールテクニックを要求されるタイヤです。

ゴム系ドリフトタイヤ

見た目はグリップのタイヤと変わらないものの、非常に硬いゴム質で作られています。

スピンしにくいという点では初心者向きといえますが、ドリフトを維持するにはスピードとパワーが必要なのでコントロールが難しくなります。

ラジコンカーのドリフトタイヤを自作する

ホームセンターなどで販売されている塩ビパイプを使ってドリフトタイヤを自作することができます。

ラジドリはRCカーマニアが塩ビパイプを使って自作したタイヤから始まりました。

現在では様々な樹脂系タイヤが販売されていますが、一度は塩ビパイプを使ったドリフトタイヤを経験することをおすすめします。

塩ビパイプを使ったドリフトタイヤの作り方は、ホイール幅に合わせてカットしてホイールにはめるだけです。

タイヤセッターや旋盤を持っている方はタイヤの角を丸く整形すると滑り出しがマイルドになります。

タイヤセッターや旋盤がなくても紙ヤスリで整形することも可能です。

塩ビパイプの規格や種類

VP管

塩ビ管とよばれるパイプです。1/10スケールのRCカーには外径60mm、内径50mm、厚み4mmのものが最適です。

塩ビパイプを使ったドリフトタイヤの基本が塩ビ管で、もっともコントロール性に優れています。

ただし色がグレーなのでスケール感という点ではイマイチです。

HIVP管

VP管より耐衝撃性に優れた材質です。塩ビパイプを使ったドリフトタイヤの中で一番柔らかくてグリップが高いのが特徴です。

ややハイスピードなドリフトを楽しみたい方に最適な材質です。

HTVP管

VP管より硬めの材質で、滑りやすい特性を示します。コントロールは難しいものの、飛距離が出るタイヤとして愛用する方も多いようです。

HTVP管は若干内径が大きいので、ホイールによっては両面テープなどを使って固定する必要があります。

自作したドリフトタイヤに溝を入れたりすると、グリップ力が変化して自分好みのタイヤを作ることができます。

市販のタイヤに満足できないときは一度自作ドリフトタイヤにチャレンジしてみてください。

 

ラジドリのコントロール性はタイヤの材質によってかなり変化します。ドリフトの維持が難しいときは路面にタイヤが合っていない可能性があるので違う種類のタイヤに交換してみましょう。路面に合ったタイヤを使えば気持ちいいドリフトを楽しめますよ。
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