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ラジコンカーに使われているベアリングをメンテナンスしよう
ラジコンカーには多くのベアリングが使われています。
そのほとんどは軸受けですが、ホコリにまみれる環境で使われるので定期的なメンテナンスが必要になります。
特に電動カーの場合はベアリングの回転度合いにより最高速や加速性、バッテリーの持ちに影響してくるのでシビアな管理を求められることがあります。
ベアリングのメンテナンスは、コツさえ分かればそれほど難しくないので覚えておきましょう。
普段のベアリングメンテナンス方法
シャシーがそれほど汚れていないときにはエアブローやハケでホコリを飛ばした後、ベアリングを掃除します。
ベアリングの周りにはびっしりと砂塵が付きやすいですが、クリーニング粘土を押し当てて取り除く方法が簡単にキレイになります。
ベアリングを掃除しようとしてエアブローやハケを掛けると、砂塵をベアリングシールの中に押し入れてしまうので注意しましょう。その点クリーニング粘土ならベアリング内にホコリを押し込むことがないので安心です。
ベアリングは定期的な洗浄と注油で長持ちする
ラジコンカーに使われているシールドベアリングには、グリスが詰められていて潤滑されています。
しかし使用を重ねるにつれてグリスが流れ出たり、砂塵が混じることでグリスの役目が段々と失われていきます。
そのまま使い続けると回転がどんどん重くなってくるので、定期的な洗浄と注油が必要になってきます。
ベアリングを洗浄する
まずはシャシーからベアリングを外します。
金属シールならそのまま洗浄しますが、シールが黒や茶色、青色ならラバーシールなので、シールの外側(外周側)にカッターの刃を入れて持ち上げることでシールを外します。
ベアリング洗浄ケースまたは蓋付きの容器にブレーキクリーナーやメタノール、灯油などを入れ、ベアリングを入れたら蓋をして容器を振ります。
数十秒も振れば汚れが取れるのでベアリングを取り出し、キッチンペーパーなどの上に置いて乾燥させます。
ベアリングに注油する
ベアリングが乾燥したら、ボール部分にベアリングオイルを少量滴下して空回しします。外したラバーシールは元に戻してメンテナンス終了です。
レースに出場する人は新品のときからベアリングを洗浄してグリスを抜き、注油することでフリクションロスを軽減させています。
それほどベアリングの回転状態が走りに影響するということです。
普通にラジコンカーを楽しむ場合はそこまでシビアに考えなくてもいいですが、それでも定期的な洗浄と注油をしたほうが良いでしょう。