知っておきたいラジコンカー用リポバッテリーの豆知識【形・配線・走行時間・接続・注意】

この記事の目次

ラジコンカー初心者には難しいリポバッテリーの取扱い

そろそろ誰か私を「もうラジコンカー初心者は卒業していますね」とか言ってくれんかなあと期待しているMr.Desmasです。ダメですか?まだダメみたいです。

さてRCカーで使われる一番多いバッテリーはリポバッテリー(リチウムポリマー)です。

今回はリポバッテリーに関わる豆知識をご紹介しましょう。ほぼ全て自分の失敗談からきています。

「失敗談なんか聞きたくもないわ」などという残酷な方は、RCカーの大ベテランであるRC CAR KEIGOさんのリポバッテリーに関する記事をお読みください。

➤➤ラジコンカー用バッテリーの種類比較(違い)
➤➤リポバッテリーの保管・管理方法

ラジコンカー初心者が知っておきたいリポバッテリーの知識

リポバッテリーの形状

ロング・通常の長さ

知っておきたいラジコンカー用リポバッテリーの豆知識【形・配線・走行時間・寿命・接続・注意】

知っておきたいラジコンカー用リポバッテリーの豆知識【形・配線・走行時間・寿命・接続・注意】

リポバッテリーは多分この形が一番多いんだろうと思います。

前者は通称「ストレートパック」などと言われているようで、ケーブルとコネクターまで一体化したものです。

後者は「ストレートの角型」バッテリーです。

どちらも衝撃に備えるため「空モノ」と違って丈夫なケースに覆われています。

後者はこのようにコネクターとコードが別売りなのも多く、初めは現場であら?コネクターが見つからない、とかなるので前者を買っていたのです。

タミヤのF1であるF104系のなかにはこの楕円形を想定しているらしく、後者の「ストレートの角型」だとシャーシのパーツを削らないと入らなかったりしていたし。

リポはお高いのでそうそう買うわけにもいかず、当然使いまわすことになります。そうすると前者のコードの根本が邪魔をして、今度は「そもそも入らない」などとなってしまいます。だから今では「ストレートの角型」にしています。

ハーフサイズ

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最近はこうした「ハーフサイズ」のリポバッテリーも多くなりました。

しかしこれもどうやら統一規格はないらしく、高さ、幅、長さ共に0.5mmから数ミリ程度異なるようです。

だから「ハーフサイズ」が前提のF1などでも、結局入らないじゃないか!とかなるので選ぶ際には注意が必要です(私です)。また、シャーシの重量バランスの問題もあります。

リポバッテリーのコード類など

プラグ

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このRCカーで一般的なコネクターは「T型プラグ」とか「ウルトラプラグ」と呼ばれていて、例えばヒコーキやドローンで一般的な「XT60」は使われません。

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私はラジコン飛行機用のXT60コネクターが大量に余っていて、4Sや6Sでも平気だったのでこれでもよかろうと初めはこちらを使用していました。

しかしコネクターサイズが大きくなるので微妙に邪魔になることも多く、今ではT型にしています。

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こんな感じで大量に売っているので一回買っておけば当分困りません。普通Tの字の横棒の方が+縦棒の方を-とします。

コード類

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細いと取り回しがいいのでしょうが一般的には前述画像の太さが多く、これは抵抗を少なくするとか断線を防ぐとか理由はあるのでしょう。

通常「10AWG」という規格の太さが使われていて、この番号が大きいほど細くなるという覚えにくい決め方をしてくれています。

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このF1ではそもそも「ハーフサイズ」しか想定していませんし、しかも高さ20mmまでしか入らず探すのには苦労しました。

これでもあと0.5mmほど長過ぎて、シャーシ側のカーボンパーツを削るハメになりました。

配線の取り回し

厳密に見れば電力の損失や重量などもあるのでしょうが、私自身普段はそこまでこだわらずに長すぎるのを束ねてくくったりしています。

ただ前述画像のF1系では、ボディ後部自体がスムーズに前後左右に動く必要があります。

しかしそういうやり方だと、持ち上げて目で見ただけでも束ねたコードの弾力で歪んでいるのがわかるほどでした。だから上の画像のように短めに切って整然とさせただけです。

コードの途中にある黄色と赤の妙なシロモノは、こうしないとコード類がバラケて引っ掛かったりしたからです。これは普通の結束バンド数本で工夫しただけです。

ただベテランの方ほどこれでもかとばかりに整然とされている配線が多く、確かに変なところで支障が出るのを防ぐにはその方がいいのでしょう。

リポバッテリーの走行時間

通常のレース

私はそこのサーキットでの「ローカルルール」にしか出たことがないのですが、だいたいレースは5分程度が多いですね。

通常RCカーではリポバッテリーの容量4000mAhくらいが多く、コースの広さでフルスロットルがどの程度続くかにもよりますが、練習でゆっくり走るなら前述F1の3500mAhでも15分以上は走れます。

それ以下の容量のリポバッテリーはあまりないので、4000mAhでいいのではなかろうかと思っています。

練習用

たくさん練習したい、ということで5000mAh以上のリポバッテリーもありますが、さすがにお高いです。

長いことコースを回っているともうくたびれてきまして一休みしたくなります。

またいつもとは違うリポを使うと、思ったよりも重量バランスの関係で走り方に影響します。だから例えば4000mAhを2本とかに揃えておいて、一方を充電しながらもう一方で走るというのが効率的な気がします。

それでもラジコン飛行機では5分も飛べば着陸といった感じだったので、RCカーがやたら長いこと走るのを初めは驚いていました。しかし慣れてくると、途中休みながらでも4000mAhリポ一本分走らせたらそろそろ一服しようという感覚になってきます。

レースや他の方と走って集中していると5分程度が限界と皆さん仰ってますし、やはり気合を入れて見ているからなのでしょうか?目が痛くて私など涙が出てきます。

この泣きながら走ってしまう同類の方は他にもおられるので、はたから見たらどう思われているのだろうか心配しております。

まあヒコーキやヘリだと、あ、マズイ!で墜落して木っ端みじんとか日常茶飯事でしたし、ラジコンカーなら止まればいいだけなのでその意味ではお財布と修理の時間の節約にはなるので助かります。

リポバッテリーとの接続

端子

コネクターが別体式なのでボディの邪魔にならないように通称「バナナプラグ」4mmで自作しています。

この端子も100Cなど大電流を流すリポだと5mmだったり、また3.5mmとか様々ですが5mmから4mmにする変換アダプターも存在します。

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写真だけだと3.5mmでも4mmでも同じに見えるので、購入の時は間違えないように(失敗者が語っています)。

またちょっと高級に通称「ヨーロピアンコネクター」というものもあります。見た目はバナナプラグよりも接触面積が多そうです。

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バランスコネクター

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RCカーでは通常2セル(乾電池で言えば例えば単三乾電池を二つ分)が使用されて、充電時にはこの2セルを均等に保つために充電器には「バランスコネクター」も接続します。

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走行用にはこのバランスコネクターは要らないので省略して、垂直に差し込むとコードの湾曲がボディに当たるので直角にしたわけです。

またツーリングカーでも邪魔になる場合があるので、走行用には「バランスコネクター無し」のコードを使うのが一般的なようです。

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バランスコネクターはJST規格XHとからしいのですが、やたら同じようで違うコネクターがあります。

充電器側の別体型バランスコネクター接続用ボードを購入する際に間違えやすいものです(また私です)。

リポバッテリーの注意事項

逆接したら絶対ダメか

こちらのサーキットだけなのかよく知らないのですが、F1だと30Cまでとか縛りがないのでこれは100Cのリポです。

「一気に流せる電流値が大きい」ということなので、例えば30Cだと何かのはずみでコネクターの+-を逆につなぎかけた時には「パチ」くらいで済むこともあります。

しかし100Cともなると「バチィィィ!」という音とともに、火花と白煙が昇って一瞬にしてコネクターの金属そのものが溶けたりしたこともあるのでオッカナイことこの上なしです。

「バチ」くらいならダイジョブなこともあるけど、「バチイイイ」だとまずダメだそうで実際ついこのあいだアンプ(ESC・エレクトリックスピードコントローラー)(あるいはスピコン)を一個パーにしました。

RC CAR KEIGOさんの記事ここら辺を参照してください。

➤➤リポバッテリーの爆発に注意!危険!

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だからこのモーター側の部分も何かと便利な「シューグー」で覆ってしまった方がよかろうかとか思っているのですが、ベテランの方は「ダイジョブダイジョブ」とか言ってくれます。

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部屋が散らかり放題なので、モーターの磁力でビスやホッチキスの針でもくっついていたらと思うと・・などとは言い出せません。

リポバッテリーの固定

ツーリングカーでは「フタ」的なカバーや「ベルクロ」で止めるのが一般的です。

ちょうどいい長さの固定テープがなかったので、少々短めのマジックテープで我慢していたらぶつけた衝撃で外れたり飛んで行きました(またも私のことなのですがこう繰り返して自分が失敗したのだと告白しているとだんだん悲しくなってきました)。

なぜか「ラジコンカー用」としては売り切れが多いので、汎用の「マジック結束ベルト」で十分です。

でもだいたい先の方しかマジックテープになっていないので、実際買ってみると短すぎたり長すぎて先を切ると使えなかったりで選ぶのが一苦労です。

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通常の長いリポバッテリーの固定用としては、これの40cmがちょうどいい長さでした。幅が2cmだと微妙に太いのですが支障はありません。

そういうものなのかこの40cmは「ベルト部分」ではなくて片方の樹脂製のバックルの先までの全長でした。

グラステープ

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F1などではグラステープ(ガラス繊維入りのテープ)でシャーシそのものに巻き付けてしまうとか、「枠」に固定してゴム止めにしたりもします。

グラステープの場合は幅が太い方がよろしかろうと思っていたのですが、巻き付ける際にからまったりしまして、結局こうした3mm程度のものがいいみたいです(またもや失敗談ですが)。

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このF1では上部のダンパーとか支えている部分のビスを外して上部そのものを持ち上げてバッテリー交換します。

F1ではリポは固定して「基本的には外せない」のが普通だそうです。

先輩達から勧められてのF1です。「この私がF1なんか無理無理!速くて恐ろしいです」と言うたら「いやいや意外と壊れにくいんだよ」と。なるほどこれはパーツ点数が少ないからか構造が単純だからなのか、頑丈なTT-02ですらぶっ壊れるほどの衝撃でもこちらのF1は壊れたことがないですね。フシギだ。それにしても今回は私の失敗談特集になっている気がします。リポバッテリーのことが少しはわかっていただけたでしょうか。
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