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雨天でもラジコンカーレースが開催されることがある
基本的にラジコンカーは、雨が降っていないときに走らせます。しかしレース途中で雨が降る可能性があります。
近年はジャイロの性能向上により、雨中でもドライ路面並みに走れるようになったため、朝から雨が降っていてもレースを開催することが多くなりました。
そこで雨天時のラジコンカーレースの戦い方や防水対策などを紹介していきましょう。
雨天時にラジコンカーを走らせる前には防水対策を万全に行う
ラジコンカーに搭載されているRCメカは、電子機器なので内部に水が侵入するとショートを起こして壊れてしまうことがあります。
バッテリーやモーター、エンジンなども水が掛かると性能低下を起こしたり寿命が短くなることがあります。
工具箱には防水対策グッズを入れておく
レース前日までに当日の雨予報が出ていれば事前に防水対策を施して会場入りすることができますが、レース途中で雨が降ってきたときにはその場で防水対策をしなければなりません。
そのため防水用のラバーバッグやシリコンコーキング剤、グリスなどを工具箱の中に常時入れておくようにしましょう。
なお意外と忘れやすいのが送信機の防水対策です。送信機がすっぽり入るビニール袋を用意しておきましょう。
サーボやアンプの防水処理
最近のサーボやアンプはある程度の防水対策済みとなっており、そのまま使用しても問題ないことがあります。
しかしボディやシャシー形状、搭載位置によってタイヤの巻き上げた水しぶきが常に掛かると想像されるときには、防水対策を施したほうがトラブルを防止できます。
ケースの合わせ目やコネクター、端子部にシリコンコーキング剤を塗ったり、サーボの出力軸の周囲にグリスを塗るなどして防水処理をします。
受信機の防水処理
受信機はまず、コネクターやアンテナ線取り出し口、ケースの合わせ目に防水処理を施します。
シリコンコーキング剤でもいいですが、硬化する前に配線を動かすと隙間ができて意味がなくなることがあります。
急ぎのときにはグリスを山盛りに塗ったほうが効果的な場合があるので臨機応変に対処しましょう。
防水処理後にラバーバッグまたはビニール袋に入れて、口を輪ゴムやナイロンバンドで縛っておきます。
なおビニールテープをグルグル巻きにして防水処理する人がいますが、ビニールテープは意外と水が入り込んでくるのであまりおすすめできません。
バッテリーの防水処理
バッテリーのコード取り出し口にもシリコンコーキング剤などで防水処理をしておきます。
抜き差しするコネクターはグリスを塗るほうが効果的なことがあります。
電源スイッチの防水処理
受信機の電源スイッチはコード取り出し口にシリコンコーキング剤やグリスを塗りますが、オン・オフするときに可動させるスイッチレバー部はグリスで覆っておきましょう。
その他にはメカBOXが付いている場合は開閉部の防水処理、シャシーの穴をテープで塞ぐ、ボディとシャシーの隙間を塞ぐなどをして、できるだけRCメカに水しぶきが掛からないように工夫しましょう。
エンジンカーの場合はエアクリーナーから水を吸わないようにする対策が必要になります。
雨天時のラジコンカーレースの戦い方・操縦のポイント
オフロードの場合は多少湿っていたほうがグリップが良くなります。しかし雨が本降りになるとグリップが悪くなります。
オンロードの場合は少しの雨でもグリップが低下して、特にスポンジタイヤを使ったエンジンカーは全くコントロールが利かない状態になることもあるので要注意です。
ラフな操作は避ける
雨中走行は速く走ろうと焦れば焦るほど車のコントロールを失います。
ステアリング、スロットル共に慎重に操作して、ラフなコントロールは避けるようにしましょう。
状況によっては速く走らせようとするよりも、ゆっくり走らせた方がタイムが良いことがあります。
水溜りになるべく突っ込まない
水溜りに突っ込むとシャシーとボディ内に水が侵入して、ノーコンや走行不能に陥る可能性が高くなってしまいます。
どうしても通過しなければならない場所を除いて、できるだけ水溜りを避けて走行するようにしましょう。
とにかくグリップ重視のセッティングにする
サスペンションを柔らかくしたり、タイヤを変えるなどのセッティングを変更して、特にリアグリップを重視するようにします。
オンロードでは車高を上げて水の抵抗を軽減させるのも有効です。
雨天の走行後は早めにメンテナンスする
雨中走行後は相当にマシンが汚れます。できるだけ早く完バラして、汚れを落としたり防錆対策をしておきましょう。
RCメカは防水処理を取り除き、しばらく自然乾燥させたら正常に作動するか確認しておきます。
動作不良が起きたときにはメーカーに送って修理依頼しましょう。