ラジコンカー用ホイールの材質
ラジコンカーのホイールは樹脂で作られています。
ホイールは大きく分けて2種類の樹脂から作られており、ABS樹脂とナイロン樹脂に分けられます。
ABS樹脂は主に電動カーのゴムタイヤ用ホイールに使われます。比較的硬めのホイール特性になり、精度良く生産することが可能です。
ナイロン樹脂はラジコンカー全般のホイールで使われています。ABS樹脂より柔らかめで穏やかな特性です。耐薬品性に優れ、衝撃で割れにくいことからエンジンカーのホイールのほとんどはナイロン製です。
また、電動、エンジンに関わらずスポンジタイヤ用のホイールは、ナイロン樹脂から作られています。
最近では、ナイロン樹脂にガラス繊維やカーボン繊維を数%混ぜて硬度を上げたホイールも登場し、セッティングの幅を広めています。
ゴムタイヤ用ホイールの形状
ゴムタイヤ用ホイールには、用途や特性の違いで形状別に種類があります。
ディッシュタイプホイール
ホイール表面にスポークなどが設けられておらず、表面を皿(ディッシュ)のような形状にして剛性を高めたホイールです。
たわみやヨレがほとんど出ないため、インナーやタイヤの特性をダイレクトに引き出すことが可能です。
その反面セッティングが難しくなり、クラッシュ時に高剛性なホイール故にサスペンションまでダメージが及ぶことがあります。
スポークタイプホイール
スポークタイプホイールは多少のたわみやヨレが出るので、セッティングがピンポイントになりにくく、多少の状況変化を吸収するのでラジコンカー初心者にも安心です。
実車のホイールを再現したものが多く、スケール感の高さはディッシュタイプとは比べ物になりません。
メッキタイプホイール
近年のドリフトカーでよく使われているのがメッキタイプホイールです。
リアルな形状のホイールに、ピカピカのメッキ処理が施され実車感たっぷりの質感になっています。
様々なホイールデザインのものが販売されているので履き替えて楽しむこともできます。
メッキタイプホイールの注意点は、そのままだと接着剤が乗らないことです。必ず接着面のメッキを剥がしてからタイヤを接着するようにしましょう。
スポンジタイヤのホイール
スポンジタイヤはどのメーカーも材質はほとんど同じで、硬度の違いでグリップ調整をしています。
そのためホイールの硬さやスポーク形状を変えて、グリップ特性を変化させるセッティング方法があります。
ナイロン樹脂にガラス繊維やカーボン繊維を混入して、ホイールの硬度を調整して製造しています。これによりグリップ感やトラクションの掛かり具合を好みに調整することができます。