この記事の目次
ラジコンドリフトカー:ボディ塗装のコツ
ラジコンドリフトカーの魅力は実感あふれるボディにもあります。キレイなボディでドリフトすれば、みんなからの注目度アップ間違いないですよ!
ラジコンカーのボディにはポリカーボネート(ポリカ)という材質が使われ、プラモデルの塗装とは塗料も要領も違います。
ポリカボディは裏面から塗装します。もちろん塗り分けの順番も通常の表塗りとは逆になります。
ここではポリカボディ塗装のコツをお伝えします。
ボディポスト穴開けは慎重に!
いきなりボディ塗装に入ってもいいですが、後々のことを考えて事前処理を済ませておきましょう。
中にはボディポストの穴開けとホイールアーチカット済みのボディもありますが、大半はバキューム成形されたままの姿なので穴開けとカットが必要です。
まずはボディポストの穴開けを行います。この作業がボディ製作で一番難しくて慎重さを要求されます。
シャシーにボディを被せて、ホイールアーチ中心とホイール固定ナットが合う位置にボディを移動させます。次にホイール両端(シャシー全幅)とボディ隙間が左右均等になるようにボディを動かします。
これでボディポスト位置が決まったので、マーキングしてボディリーマで穴を開けます。
ボディリーマでの穴開けは少しずつ行って、ズレがあれば棒ヤスリやカッターナイフで穴位置を修正します。
穴開けが済んだらシャシーをタイヤが浮くような台に乗せてボディを被せます。
ホイールアーチの中心位置とボディのスカートラインにマーキングをします。
マーキングが消えないようにセロハンテープを貼っておくといいでしょう。
なお万全を期すのであれば、ボディに中心線をマーキングすると良いですね。
塗り分けラインをマーキングする
複数色で塗り分する場合には、ボディ表面に塗り分けラインをマーキングする、とマスキングがやりやすくなって塗装後のイメージが湧いてきます。
特に複雑な塗り分けをするときには、納得いくまでライン修正をして塗り分けの順番を書いておくと良いでしょう。
ボディ裏面をしっかり洗おう
塗装前にはボディを洗いましょう。
新品ボディには成形時に付いたシリコン油分が残っていて、そのまま塗装すると塗料が弾いてしまいます。
食器用スポンジに中性洗剤を付けてボディ裏面をしっかり洗いましょう。充分にすすいだらボディを振って水気をとり乾かします。
マスキングテープ貼りは順番を考えて
マスキングはボディ裏面に行います。
マスキングテープには様々な幅のものが発売されているので、ボディ曲面や塗装パターンに合わせて使い分けましょう。
まずはホイールアーチ中心部に2~3センチのマスキングテープを貼ります。これで塗装後にホイールアーチをカットするときに中心点の確認ができます。
マスキングの基本は一番最後に剥がす窓部分を最初にマスキングするようにします。要はマスキングテープを剥がす順番と逆に貼っていくのです。
貼り終えたらよく押さえて浮きがないようにしっかり確認しましょう。
マスキングテープを窓枠や塗り分けラインでカットするときにはカッターナイフを使いますが、力を入れすぎてボディに線傷を付けないようにします。
線傷を付けると、走行中にちょっとした衝撃でボディが割れてしまいます。
ポリカボディにはポリカ専用塗料を使う
ポリカボディには「ポリカ専用塗料」を使います。
プラモ用やホームセンターで売っている一般塗料と違って、ポリカ用塗料はボディ面に侵食して塗料が食いつくようになっています。
これは裏技ですが、もしプラモ用や一般塗料でポリカボディを塗りたい場合には「ポリカ専用塗料のクリヤー」を塗装面に薄く一吹きして、乾燥させてから塗装すると剥がれないでしょう。
寒い時期のスプレー缶は塗料が噴射されにくいので、60度くらいのお湯で5~10分温めてから塗るとうまくできます。ただし熱くなるまで熱すると破裂するので注意しましょう。
塗装のコツは薄く何度も塗ること
塗装のコツは、一度に厚塗りせずに何度も薄く塗って発色させることです。塗り分ける場合は濃い色から塗っていくようにします。
最後に全体を白色で塗装して、更に黒色で塗装すると全体が引き締まった発色になります。
塗装を終えたら窓のマスキングテープを剥がして、ボディ表面の保護シートを剥がします。
次にボディのホイールアーチや余分な部分をカットして、最後にデカールを貼って仕上げます。
なお、デカールを貼る前にもう一度保護シートを剥がしたか確認しましょう。
保護シートの上にデカールを貼ると台無しですから(ベテランでもよくやるポカミスです)。
ボディ塗装には時間も手間もかかりますが、キレイなボディを目指してガンバッテください!