
この記事の目次
ドローンとラジコンヘリの違いについての質問
以前、首相官邸の屋上にドローンが降りた事件がありましたよね。降ろすだけならラジコンヘリでもできたかと思いますが、ドローンとの違いがわかりません。
しかしドローンのほうが操縦が簡単な故に、不特定多数の人が扱えるようになったことが問題を発生させたようです。
なにかと話題のドローン。日本国内でも首相官邸への侵入や公の行事における落下事故などネガティブな部分ばかり報道され、目立っているのが事実です。
では、従来からあるラジコンヘリとドローンの違いとは何でしょうか?
そもそもドローンとは何か
無人航空機の総称
ドローンを定義付けるとこうなります。ドローンは元々、軍事用に開発されたもので、最近になって一般向けに普及してきました。
軍事用のドローンは偵察や空爆を行う目的なので、非常に小さいものから10数メートルを越えるものまで様々な大きさのものがあります。一般用のドローンは大きさこそ様々ですが、基本的には空撮利用のものがほとんどです。
ドローンの特徴としてはGPSを利用した航続経路の設定や、コンピューターでプログラミングできることです。
目視の範囲を超えてもコントロールできるし、地球の裏側の目的地にも到達することができて空爆や空撮が可能。これがドローンです。
ドローンとラジコンヘリの違いは?
定義上の無人航空機という観点から見れば、ラジコンヘリコプターもドローンも同じで違いは無いということになります。違いがあるとすれば、ラジコンヘリは操縦が難しいということでしょうか。
ジャイロ(自立安定器)の進化によりラジコンヘリの操縦はずいぶんと簡単になりました。
しかしながら、それもあくまで目視での範囲に限られます。ドローンならGPSを利用した飛行や、コンピュータープログラミングでのコントロールで操縦をしなくても飛行が可能です。
今現在はラジコンヘリで行われている空撮や農薬散布も、将来的にはドローンに取って代わることになるでしょう(しかも操縦者不要で効率よく仕事をこなしてくれるでしょう)。
なぜドローンが流行ったのか
これはやはり操縦の簡単さと新たな可能性がドローンにあるからでしょう。
ラジコンヘリはあくまでも操縦技術の向上を楽しむという趣味の範囲で発展してきました。
対するドローンは軍事用からスタートしています。信頼性やタフさ、操縦のし易さがラジコンヘリとドローンでは雲泥の差があります。
首相官邸の屋上にドローンが落下した件も、今までのラジコンヘリで空撮しながら屋上を目指していたのなら全日本選手権に出場できるくらいの腕前がなかったら不可能だったと思います。
しかしドローンならラジコン初心者でも遠く離れた場所にも到達可能です。
技術の進歩は素晴らしいものがあります。あとは使う人間のモラルが問われる。これに尽きるでしょうね。
近い将来ラジコンカーの操縦もプログラミングで競うようになる。こんな時代もすぐそこにあるのかもしれません。
