ラジコンカーのオイルダンパーを4本均等に組むコツ
ラジコンカーの組み立てで難しいのがオイルダンパーの組み立てです。
4本のオイルダンパーを均等に組めばワンランク上の走りができます。
ここではオイルダンパー(ダイヤフラム式)の組み立てのコツをお伝えします。
オイルダンパーはオイルの粘性抵抗を利用して減衰効果を生み出します。
減衰力の調節はオイルが通過するピストン穴の径や穴数を変更したり、粘性度合いを表すオイルの番手を変更します。
オイルダンパーケース内の組み立て
まず、ピストンの外周面にバリが無いか確認します。バリがあれば軽く紙ヤスリを掛けるかカッターナイフを当ててバリを取り除きます。特にランナーから切り離したものは真円を崩さないように注意しましょう。
次にダンパーシャフトにピストンを嵌め、Eリングやナットで固定します。
ダンパーケース下部にOリングとスペーサーをセットしたらダンパーシャフトのネジ部に必ずダンパーオイルを塗ってからダンパーケース内に収めていきます。
このとき、Oリングを傷つけないように細心の注意を払いましょう。
ダンパーシャフトのネジ部の一番上をニッパーで挟みながらボールエンドをネジ込んでいきます。
ダンパーオイルの入れ方
ピストンを完全に下げ、ダンパーオイルを2/3ほど入れます。固い(番手が多い)オイルほど泡が抜けにくいのでゆっくりと入れるようにします。
ピストンを数回、ゆっくりと上下させてオイルをケース下部に行き渡らせます。大きな泡が出なくなったら数分待ちます。このとき、ダンパー立てを用意しておくと作業効率が向上します。
ダンパーオイルをダンパーケース一杯に入れます。次にダイヤフラムを向きに注意して、そっとダンパーケース上部に置きます。
ダイヤフラムをダンパーケースと隙間が無くなるまで上から押します。あふれたオイルはウエスで拭き取ります。
ダンパートップをダイヤフラム上に置き、ダンパーキャップをゆっくり締めていきます。
ダイヤフラム、ダンパートップ、ダンパーキャップの位置関係はこのようになります。
ラジコンカーのオイルダンパー組み立て:最終確認
最後に2本のオイルダンパーのボールエンドを押し合うようにしてダンパーシャフトを縮ませます。
次にボールエンドを離して2本のダンパーシャフトが同時に戻ってくることを確認します。
戻りスピードが違う場合、スピードが速いほうがオイルの入れすぎです。
ダンパーシャフトを少し縮めてからダンパーキャップを緩めてオイルを少し抜きましょう。
オイルダンパー組み立てのコツは泡抜きとオイル量を均等にすることです。慣れるまでは難しいですが頑張って習得しましょう。