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リポバッテリーの保管・管理方法
高性能ゆえに危険なリポバッテリーは保管・管理方法で発火事故を防ぐ
電動RCカーやドローン、携帯電話など多くの分野で使用されているリポバッテリー。
小型・軽量かつハイパワー、大容量など、従来のニッケル水素バッテリーを凌駕する性能を求めて使用されているユーザーが増加中です。しかしリポバッテリーはニッケル水素バッテリーに比べてシビアな保管や管理を要求されます。
そこで今回はリポバッテリーを少しでも安全に使うための保管方法や管理方法を紹介していきます。
リポバッテリーの充電方法
リポバッテリーを充電するときは必ずリポバッテリー専用充電器を使います。多機能型充電器を使用する場合は必ずLi-Poモードを選択してください。
充電電流はバッテリー容量値が充電電流値になる「1C充電」が基本です。
例えば3000mAのバッテリーなら3.0A(3000mA)で充電します。高性能な充電器なら自動的にバッテリー容量に合った電流で充電を開始します。
バランス充電でセル間電圧を揃える
2セル以上を組み合わせたリポバッテリーは次第にセル間電圧が崩れてきます。セル間電圧が崩れるとパワーが落ちてしまって充電もフルに行えません。
セル間電圧を揃えるために常にバランス充電を行うようにします。セル間電圧は0.1V以内に揃えるのが理想です。
バランス充電しても電圧が揃わないバッテリーは廃棄するべきです。
リポバッテリーの保管方法
満充電のままリポバッテリーを保管してはいけません。
バッテリーの電圧は気温によって変動します。満充電で保管すると気温の上昇と共に電圧が上がってしまい、過充電状態になることがあるからです。
特に寒い場所で満充電にしたリポバッテリーを暖かい場所に持っていくと電圧と内圧が上がって過充電状態になり、破損や発火の危険性が高くなるので注意してください。
リポバッテリーを長期間保管するときの注意点
リポバッテリーを長期間使用しないときは一度満充電にしてから、1セルあたり3.7~3.9V、容量の50~70%程度まで放電して保管すると、気温が上昇したときも過充電状態にならず安全に保管できます。
リポバッテリーの電圧管理するときは「リポバッテリーチェッカー」があると正確な電圧チェックができます。電圧チェック、放電、各セルバランス取りができるリポバッテリーチェッカーがおすすめです。
リポセーフティバッグに入れて保管する
保管中にリポバッテリーが発火したら大変です。万が一の発火時に被害を最小限に留めるために必ず耐火性のあるリポセーフティバッグに入れて保管しましょう。
膨らんだリポバッテリーは危険
リポバッテリーが膨らんだときは要注意です。
過充電や過放電状態になったリポバッテリーは内部にガスが発生して膨らんできます。ガスは可燃性なので空気に触れた瞬間に発火することがあり非常に危険です。
また端子をショートさせたり外部から強い衝撃を与えた場合にも発火します。
一度膨らんだリポバッテリーは絶対に使わないようにして正しい処分方法で廃棄しましょう。長期保管するときは特に注意してください。
リポバッテリーに関してはこちらの記事も参考にしてください。
➤➤リポバッテリー(充電器)を使いたい!【取り扱い・注意点】
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