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ラジコンカーのモーターは大きく分けて2種類
電動ラジコンカー用のモーターは大きく分けて2種類があります。
540タイプとブラシレスタイプです。それぞれのモーターに長所があるので自分の車種、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。
540タイプはポピュラーなモーター
RS-540 スポーツチューンモーター
540タイプは多くのRTRモデルやキットに標準装着され、ラジコンカーユーザーなら一度は使ったことがあるほどポピュラーなモーターです。
540タイプにはエンドベルと呼ばれるモーター後部が外れて分解できるタイプと分解できないタイプがあります。エンドベルが外れないタイプはブラシと呼ばれるローターのコミュテーターに電気を伝える部品を取り外したり、交換できません。
そのため、ブラシが減ったりモーター構成部品にトラブルが生じた場合は修理できず使い捨てになります。でも「分解できない=メンテナンスフリー」を前提とした設計になっていますので非常に耐久性が高く、なおかつ安価で購入できます。
もうひとつの特徴として進角調整ができないので、モーターの個体差が少なくて性能差が少ないことです。この特徴を生かした540モーターのみを使用するレースが行われており、各マシンのスピード差を無くして純粋にドライビングテクニックを競ったりして人気があります。
ストックタイプとモディファイドタイプ
スーパーストックTZモーター
エンドベルが外れて分解できるタイプは消耗品であるブラシやローターを交換できたり、進角調整やローターの巻き線数を変更するなどしてチューンナップすることが可能です。このタイプには「ストックタイプ」と「モディファイドタイプ」があります。
ストックモーターの代表はローターの1極に巻き線が23回巻かれている通称「23ターン」が有名です。スピードや出力特性が扱いやすく、メンテナンスにもそれほど神経質になる必要がなく、540タイプからのステップアップには最適なモーターです。こちらも23ターンのみを使用したレースも行われていますし、ドリフトカーでも多く使用されています。
モディファイドモーターはハッキリ言って上級者向けです。圧倒的なスピードが魅力ですが、ほぼバッテリー1パック(5分程度)の使用毎にモーターをバラしてローターのコミュテーター研磨やブラシ交換、軸受けベアリングなどのメンテナンスが必須です。
ブラシレスモーターが登場するまでは最高峰に君臨していたモディファイドモーターでしたがその取り扱いの手間と高価格が災いし、だんだんと使用するユーザーが減ってきました。
次世代のモーター、ブラシレス
ブラシレスモーター
ブラシレスモーターは読んで字のごとく「ブラシが無い」モーターです。
540タイプより構造が複雑で、スピードコントローラーアンプもブラシレス専用タイプが必要になります。でもそれらを上回るほどの性能や耐久性、メンテナンスのラクさを特徴とし、次世代のモーターになりつつあります。
540タイプで28や23ターンに相当するタイプや(ブラシレスだと18と12ターンになります)全日本選手権や世界選手権で使用される数ターンのものまでありますので自分の用途に合うものをよく吟味してチョイスしましょう。
モーター使用に関する注意点
なお、どのタイプのモーターでも長時間に渡る連続使用や、適正以上の負荷を掛け続けると寿命が極端に短くなったり、最悪の場合、発火したりします。モーターも自分自身も熱くなりすぎないように休憩しながら楽しみましょう。