ラジドリのコントロール性を左右するモーターとアンプ
電動ラジコンカーでは『ブラシ(ノーマル)モーター』と『ブラシレスモーター』があり、ラジドリでも人気を二分しています。
しかしツーリングカーやバギーなどでは性能によってブラシモーターとブラシレスを使い分けるのに対し、ラジドリではコントロール性を重視してモーターの種類を決めることが多いようです。
安価でパワーオフ時のブレーキが強力なブラシモーター
540やスポーツチューンといったブラシ(ノーマル)モーターは安くて扱いやすい性能が特徴です。
ラジドリはグリップの低いタイヤを使いスライドさせて楽しむので、あまりにも高性能なモーターを使うとコントロールが非常に難しくなってしまいます。
その点ではノーマルモーターはラジドリ初心者にも安心して使えるモーターです。
ラジドリのキットに付属するモーターもブラシモーターなので、まずはこのタイプから入門することが多いと思います。
ブラシモーターにもハイパワーなものが存在しますが、頻繁なメンテナンスが要求されるので、パワーを求めるならブラシレスモーターを使うことをおすすめします。
ブラシモーターはブラシレスモーターよりもパワーオフ時のブレーキ効果が強力で、磁力が強いハイパワーなタイプほどその傾向が強くなります。
そのためラジドリ初心者がハイパワーなブラシモーターを搭載すると、スピードの速さとブレーキの強さでマシンのスライドをまともにコントロールすることができなくなるので選択には注意しましょう。
ラジドリでも主流なのがブラシレスモーター
ラジドリに慣れてワンランク上のモーターを欲しくなったときにはブラシレスモーターにチャレンジしてみましょう。
ブラシレスモーターを選ぶ際に基準となるのが『ターン数』です。
3.5T(ターン)~30.5Tまで細かく種類があり、ターン数が少ないほど高回転型になります。
ラジドリではあまり高回転を求めないので10.5T~30.5Tの間でチョイスすることが多いようです。
ブラシモーターに比べて高価なイメージがあるブラシレスモーターですが、ブラシモーターのような頻繁なメンテナンスが不要で寿命が長いことからラジドリでの愛用者が増加中です。
ブラシレスモーターを使うときには、ブラシレスモーターに対応したアンプ(ESC、スピードコントローラー)が必要になります。
ブラシモーターのアンプでは作動しないので注意しましょう。
ブラシレスモーター対応アンプには対応できるモーターのターン数があります。
例えば8.5Tまで対応のアンプの場合、10.5Tや21.5Tといったターン数が多いモーターは使えますが、6.5Tや3.5Tのような8.5T以下のターン数では使えません。
一般的に高価なアンプほど対応ターン数の幅が広くなりますが、ラジドリの場合はレースシーンで見られるような少ないターン数のモーターは使用しないので、あまりハイスペックなアンプを選ばなくても良いでしょう。
ブラシレスモーター対応アンプでは、プログラムの変更によりモーター特性をコントロールすることが可能です。
モーターのパワー特性を変えることで、ドリフトコントロールがかなり変化するので様々なセッティングにチャレンジしてみましょう。