ラジコンカーがノーコンになったときの対処・対策方法【操縦不能・危険】

ラジコンカーでもっとも怖いのがノーコン

ラジコンカーがノーコンになったときの対処・対策方法

ラジコンカーを走らせていてもっとも怖いのが「ノーコン」です。

ノーコンとはNo Control(ノーコントロール)の略で、ラジコンカーが操縦不能におちいることです。

ラジコンカーだけではなく、ラジコン全般でノーコンは恐怖そのものです。

ラジコン飛行機やヘリコプターがノーコンになれば、どこに墜落するかまったくわかりません。建物や人命に被害を与えてしまう可能性もあります。

最近流行しているドローンなども同様です。

以前は同じ周波数の同時使用や、クリスタルの不具合などが原因のノーコンが多発しました。

近年では2.4GHz帯の普及により、電波トラブルによるノーコンは激減しています。

しかしそれでもノーコンは発生します。

そしてラジコンカーがノーコンになったときに、正しい対処法でマシンを回収しないと大ケガを負う可能性があります。

そこで今回はラジコンカー初心者からベテランまで全員が知っておきたい、「ラジコンカーがノーコンになったときの対処方法」や「ノーコンにならないための対策方法」を紹介していきます。

電動RCカーがノーコンになったときの対処方法

もしラジコンカーがノーコンになったら「ノーコンだ!」と大声で叫んで周りの人に知らせます。

ラジコンカーがノーコンになると、なぜかアクセル全開状態で疾走してしまいます。

そのためあわててラジコンカーを追いかけて止めたくなりますが、無理に止めようとしてはいけません。

サーキットであれば、フェンスなどにぶつかって動かなくなるのを待ちます。

運良くノーコンになったラジコンカーが停止したら「マシンを押さえつけたまま」ボディを外して、バッテリーのコネクターを抜いて電源を遮断します。

このときのポイントは、マシンを地面に押さえつけたまま処置を行うことです。

マシンを持ち上げたときにタイヤやギアが高速回転することがあり、もし素手で触ったら大ケガをする可能性があるからです。

ノーコン状態になったラジコンカーがなかなか止まらないと無理にでも止めたくなりますが、追いかけても無駄ですし、転んでケガをするかもしれません。

電動カーといえども、全開状態で足にぶつかれば骨折します。

大切なラジコンカーを早く回収したい気持ちは分かりますが、ラジコンカーが止まるまで待ってからあわてずに電源を遮断してください。

エンジンカーがノーコンになったときの対処方法

エンジンカーがノーコンになったときも「ノーコンだ!」と大声で叫んで周りの人に知らせます。

エンジン音でかき消されるので、できるだけ大きな声で叫びます。

エンジンカーもノーコンになるとアクセル全開で疾走することがほとんどです。しかもなぜか普段は出ないようなスピードが出ることがあります。

ノーコンになったエンジンカーは、フェンスや障害物に当たって止まるのを待つしか手段がありません。

特に1/8レーシングや1/8バギー、1/5ガソリンエンジンカーを止めに走って人間にぶつかったら、足元をすくわれて頭を地面に打つことがあるのでとても危険です。

これは私が実際に目の当たりにした光景です。

ノーコンになった1/8レーシングの前に立ちはだかってマシンを足で止めようとした人が失敗。足元をすくわれて頭から地面に落下したのを見たことがあります。

救急車で運ばれていきましたが、それ以降その方に会うことがなかったのでケガの具合や生存の有無は分かりません。

エンジンカーがフェンスや障害物に当たって止まったら「マシンを押さえつけたまま」エンジンを停止させます。

エンジンを停止させるには、

・フライホイールを押さえて強制的にエンジン回転をストップさせる
・燃料チューブを抜いて(つまんで)燃料をカットして止める
・メインニードルを緩めて(左に回して)燃料が濃い状態にして止める
・エアクリーナーを押さえつけて(または外してキャブレターを指でふさいで)空気を遮断して止める
・マフラーの出口をふさいで排気ガスをエンジン内に満たすことでエンジンを停止させる
・1/5ガソリンエンジンカーの場合はキルスイッチをオフにする

このような方法があります。

エンジンカーのエンジンを止めるときに、フライホイールを指先や靴先で押さえて止める人が多いと思います。

この方法はアイドリング状態なら有効です(それでも危険なのでできればやらないほうがいいです)。

ノーコンなどで全開状態になっているフライホイールを指先や靴先で押さえることは「絶対にしてはいけません」。指が一瞬で溶けて骨が出てしまいます。

靴先も簡単に削れて足の指にまで達してしまいます。3万回転以上で回っているフライホイールをあなどってはいけません。

全開状態になっているエンジンカーは地面に押さえつけたまま、エアクリーナーを押さえつけて(または外してキャブレターを指でふさいで)空気を遮断するか、燃料チューブを抜いて(つまんで)燃料をカットしてエンジンを止めます。

マイナスドライバーを持っていれば、メインニードルを左に回して燃料を濃くして止める方法もあります。

もし軍手などをしていたら、マフラーの出口をふさいでエンジンを停止させることもできます(素手でマフラーに触ったらやけどします)。

エンジンカーがノーコンになったら、とにかくエンジンを停止させるのが先決です。

しかし正しい止め方を知っていないと大ケガするのでしっかり覚えておきましょう。

ノーコンになりにくいラジコンカーにするための対策方法

2.4GHzの普及で電波トラブルによるノーコンが激減しましたが、ラジコンカーの車体側が原因のノーコンは減ることがありません。

特に多いのがサーボやアンプなどの配線を走行中に引きずってしまい断線→ノーコンになるパターンです。

サーボやスピードコントロールアンプ、受信機スイッチなどのRCメカの配線は路面に接触したり、ギアやシャフトなどの回転部に巻き込まれないよう最大限の注意をはらってタイラップでまとめておきましょう。

アンテナ線やRCメカの配線をモーターやバッテリーコードと一緒に束ねてはいけません。ノーコンの原因になります。

エンジンカーはサーボ・受信機の振動対策やRCメカの配線処理に気を配る

エンジンカーのサーボの固定法はサーボの耳をネジで止めます。

このときサーボの耳にゴムグロメットとハトメを必ず装着してからネジ止めします。

サーボがグラつくことを嫌ってグロメットを使わずにダイレクトにネジ止めする人がいますが、エンジンの振動は確実に悪影響を与えてサーボの寿命を短くします。

エンジンカーのサーボは必ずグロメットとハトメを装着して、固定ネジは強く締めすぎないようにしましょう。

サーボだけでなく受信機にも振動対策が必要です。

ステーに固定する場合はステーがある程度動くようにネジの締め付けを調整したり、BOXに入れるときは受信機をスポンジなどでくるんで振動が直接受信機に伝わらないようにします。

エンジンカーのRCメカ配線がパーツに触れていると、エンジンの振動で配線の被覆が破れて銅線が剥き出しになることがあります。

配線はなるべくパーツに接触させずにまとめておきましょう。特にエッジ部分には要注意です。

➤➤メカ積みは慎重に行おう

 

ラジコンカーのノーコンは二度と経験したくないと思うほどの恐怖です。高価なラジコンカーがあちらこちらに激突する姿を見るのもつらいですが、物に当たって壊したり人に危害を与えたら損害賠償を負うかもしれません。万が一のことを考えてラジコン保険に加入することをおすすめします。
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