ラジコンカーエンジンのメンテナンス part.1

➤➤ラジコンカーのエンジン構造も合わせてご覧ください。

ラジコンカーのエンジンはメンテナンスが必要です

ラジコンカーエンジンのメンテナンス

ラジコンカーエンジンは非常に過酷な条件で使われるので、定期的なメンテナンスが必要です。

適切なメンテナンスは性能を保つとともに、エンジン寿命を伸ばすことにも繋がります。

難しいと言われるエンジンメンテナンスですが、コツさえ覚えればどんなラジコンエンジンでもメンテナンスできるようになりますよ。

 

点火プラグを緩めてからエンジンを降ろそう

まずシャシーからエンジンを降ろす前に、点火プラグを緩めましょう。

エンジンヘッドが熱膨張するとプラグが締まっていき、冷えると締めすぎの状態になっています。

このため、エンジン単体を手に持ってプラグレンチで緩めようとしても歯が立たないからです。

特にターボプラグは冷えると非常に固く締まってしまい、緩めるのが困難になります。

できれば1日の最後の走行後、エンジンが冷めないうちにプラグを緩めることをオススメします。

緩めたプラグは異物混入を防ぐために、軽く締めておきましょう。

まずは外観の洗浄から

シャシーから降ろしたエンジンは汚れているのでまずは外観を洗浄します。

そのまえにエアクリーナーとマフラーを外して、キャブレターと排気口には専用キャップなどでフタをしておきます。

エンジンの洗浄にはメタノールパーツクリーナーがいいでしょう。メタノールは霧吹きに詰めて噴射します。

なお、メタノールは工業用アルコールでホームセンターなどでも入手できますが高価です。

16リットル(1斗缶)単位でなら塗料屋で購入するのが安上がりです。

購入には署名、捺印と使用用途の記入が必要ですが、「ラジコン燃料の自作」と書けばOKでしょう。

外観を洗浄したらクラッチ周りを分解し、フライホイールウォーターポンププライヤーで掴んで外します。これでエンジンを分解する準備ができました。

 

ヘッドのネジには要注意を!

いよいよエンジンの分解です。まずはプラグを外しましょう。

次にヘッドを外します。六角レンチかマイナスドライバーで緩めますが、精度の良いモノでないと頭を舐める可能性があります。

ヘッドのネジ頭を舐めると最悪、二度と分解不可能になってしまうので、ネジの頭にピッタリと合う工具を使用しましょう。

ヘッドが外れたらバックプレート(裏ブタ)を外します。

簡易的なメンテナンスでしたら、ここでエンジン内部にエンジンメンテナンスオイルやWD-40をスプレーしてエンジン内部を洗浄しましょう。

何度かスプレーして、捨ててを繰り返せば残っていた燃料成分が洗い流され、錆などの発生を抑えることができます。

そしてヘッドの燃焼ドームやピストンヘッドをキレイなウエスで吹き上げ、ピストンとスリーブに少しのオイルを垂らしておきます。

ヘッド、バックプレート、プラグを元に戻してクラッチ周りを組み込めば簡易メンテナンスは終了です。

ラジコンカーのエンジンは比較的簡単な構造なので、慣れてしまえばそれほど難しくなくメンテナンスできます。

注意点としては、砂などの異物をエンジン内に混入させないことと、無理な力を入れて分解・組み立てしないことです。

 

ラジコンカーエンジンのメンテナンス方法

定期的に完バラメンテナンスをしよう

走行時間が燃料で4~8リットル程度走らせたら本格的にメンテナンスしましょう。

本格的なメンテナンスをするにはエンジンをほとんどバラす必要があります。クラッチ周り、ヘッド、バックプレートを外したら次はピストン&スリーブです。スリーブの取り外しは内壁に指を押し当てて引き上げます。

固着して外れない場合、排気ポートからナイロンインシュロックを入れて、クランクシャフトを回せばインシュロックとピストンが噛んでスリーブが上がってきます。

スリーブが外れたらピストンを上死点に持っていき、ピストン&コンロッドをクランクピンから指で外します。スリーブの内壁はウエスで拭く程度、外壁は汚れがひどければピカールなどで軽く磨くといいでしょう。

ピストンはピストンヘッドの汚れを落とします。ピストンの側面とピストン上部の角には傷を付けないように注意します。

 

コンロッドのガタに注意

次にクランクシャフトを外します。

クランクシャフトとベアリング接触面が錆びていたら軽く磨いておきます。クランクピンとコンロッドのガタ及びピストンピンとコンロッドのガタを確認します。

ガタが大きいときには即コンロッド交換ですが、通常のガタでも10~15リットル毎にコンロッドとピストンピンは交換したほうがいいでしょう。

クランクケース内はメンテナンスオイルまたはWD-40で洗浄します。特にフロントベアリングは内側からスプレーで噴射して砂塵を追い出しましょう。

ベアリングは指で回してゴリゴリ感があるようなら交換します。エンジンのベアリング交換はコツとテクニックが必要なので別記事で紹介します。

➤➤ラジコンエンジンのベアリング交換

キャブレターに関しては基本的にメンテナンスはしません。

もし、ニードルのOリング交換をする場合には少しずつ締めていき、何回転締まったのかを必ずメモしておきます。そうしないとせっかくのニードル調整が台無しになりますよ。

 

組み立てに無理は厳禁です

組み立ては分解の反対手順で行いますが、全ての部品がスムーズに組み上げられるはずです。

もし、どこかで渋さや固さを感じたときには無理に押し込んだり、叩いたりしないようにします。

その場合は一度バラして挿入角度などが合っているか確認しながら組んでみましょう。分解時に無理なくバラせたのなら、組み立て時もスムーズにいくはずですので。

ラジコンカーのエンジンは高価ですし、慣らしもして手間も時間も掛けています。できるだけ長時間、高性能をキープするためにも定期的なメンテナンスを行いましょう。

 

高回転を多用するラジコンカーのエンジンは、メンテナンスにより性能が保たれます。特にコンロッドのガタ、ベアリングの状態をチェックして、必要なら交換することで長く高性能を楽しむことができます。適切な工具を使って、順序を守ってメンテナンスに励んでください。
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