ドローン問題を考える

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ドローンが首相官邸屋上に落下で大ニュースに

ドローン問題を考える

首相官邸屋上にドローンが落下して大ニュースになっていますね。

微量の放射線が検出されたようでなんともまあ不気味な。いったい誰がなんの目的で首相官邸屋上にドローンを着陸させたのか、それともたまたま落下してしまったのか謎ですね。

政府は重要施設の上空でドローンの飛行を原則禁止とし、航空法を改正する方向で法改正に動くようですが、なかなか難しい問題です。

今後、amazonとかでドローンを使った宅配などが実用化されたら上空のいたるところ、ドローンだらけになりそうですしね。

日本国内は今のところ無法地帯ですが、EU(ヨーロッパ連合)加盟国では2007年に「無人機システムの既成に関する航空当局間会議」を設立し、国際的なルールを作ろうとしています。日本も会議に参加してるようですが。

アメリカではドローンを商用利用する場合には許可が必要で飛行高さを500フィート(約150m以下)に限定しています。

はたしてドローンはラジコン模型なのか?

ドローンはラジコン模型の一種と思わせるような報道での取り上げ方をされていますが、ラジコン模型愛好者の立場から見るとかなり違和感があります。

今回、首相官邸に落下したドローンは「DJI Phantom(ファントム)v1」 で、衛星利用測位システム(GPS)を利用して設定経路を飛ばすことができるタイプです。

また、上空の動画をモニターで確認しながら操縦することもできます。こうなるともはやラジコン模型では無いですよね。

目視可能な範囲で操縦するのなら一般的なラジコン模型と相違ないですが、航路をあらかじめ設定して飛ばせるとなるとラジコン模型ではないですよね。

ラジコン模型が偏見や悪の目で見られないか今後の動向に注目

私が心配するのは今回の事件がきっかけでラジコン模型に対して無用な規制が入ることです。

たしかに今までラジコン飛行機やラジコンヘリコプターがノーコンになって、あらぬところに飛んでいったら危険だなとは思っていました。実際、年に数件の事故はありますし。

ラジコン模型のことをよく知らない一般の人や法を整備する政治家からすれば、ラジコンヘリコプターもドローンも同じラジコンに見えますよね。

法整備にはラジコン有識者も意見すると思いますが、ラジコン模型に対して誤解がないようにドローン規制をしてもらいたいところです。

今回の事件でラジコン模型を趣味とする人や、ラジコン模型業界にとって痛手とならないことを願うばかりです。

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