ラジコンカーの国内人口は?【RCカー業界の未来・将来は?】

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ラジコンカーの国内人口は?RCカーの将来は?という質問

ラジコンカーを楽しんでいる人は、日本国内で何人くらいいると思いますか?

昔ほどラジコンカーで遊んでいる人が少ないように感じるので、RCカー業界の未来は縮小していきますかね。

どこまでを「ラジコンカー人口」とカウントするのかで違ってきますが、ラジコンカーを所有しているユーザー層が国内に10~15万人、サーキット通いやレース参戦しているヘビーユーザー(競技者)が2~3万人程度だと思います。

ラジコンカー経験者は多いが継続的な活動をしている人は少ない

ラジコンカーのユーザー人口が何人ぐらいいるのか気になりますね。

特に子供の頃にRCカーブームを経験した40~50歳代の方は、近年の模型業界の弱体化に危惧しているのではないでしょうか。

サーキットや模型店の相次ぐ撤退を目の当たりにすると、ラジコンカー人口は減少傾向にあることが推測されます。

ラジコンカーの「経験者」は多い

子供の頃にラジコンカーで遊んだ経験を持つ方が多いと思います。たぶん男性の7~8割はRCカー経験者ではないでしょうか。

しかしこれにはトイラジコンが含まれています。本格的なホビー用ラジコンカーの経験者となると男性の1割もいないでしょう。

ラジコンカーの所有者は10~15万人

現在日本国内におけるホビー用ラジコンカーの所有者は、およそ10~15万人と推測されます。日本の人口に対して0.1%程度ですね。

サーキット通いをしていたり、レースやイベントに参戦しているヘビーユーザー(競技者)となると2~3万人程度でしょう。

これらは電動カー、エンジンカーをすべて含めた数字で、意外と少ないなーと感じるかもしれません。

しかし近年のレース参加者の減少や模型店、メーカーなどの撤退を考えるとあながち的外れな数字ではないと思います。

ラジコンカーのユーザー層は高年齢化が進んでいる

ラジコンカーを楽しんでいる方の大半が30~50歳代のおじさん世代です。10歳代でRCカーを走らせている方もいますが、その大半は親と一緒に楽しんでいるようです。

この傾向はどのカテゴリーでも共通で、電動ツーリングカーにしてもラジドリにしても楽しんでいるのはおじさん世代ばかりです。

エンジンカーとなるとさらに年齢層が高くなって、レース参加者の大半を占めるのが40歳代後半~60歳代の方々です。

エンジンカーのユーザーはおじさん世代ではなくて、すでにおじいさん世代ですね。

ラジコンカーのユーザーは男性ばかり

ラジコンカー=男性の趣味と考えている方が多いと思います。実際にその通りで、女性のラジコンカーユーザーはほんの一握りしかいません。割合も10%に満たないでしょう。

ラジコンカー自体に興味を持つ女性は多いと思いますが、そもそも女性の参入を想定していない点が問題だと思います。

ラジコンカーの未来・将来は明るいのか

ラジコンカー業界未来将来は、はっきり言って真っ暗だと思います。様々な問題がありますが、初心者や入門者が楽しめない状況になっているのが最大の原因でしょう。

メーカーが初心者向けとして販売しているラジコンカーであっても、真の入門者から見れば相当に難しい代物です。

またサーキットなどの環境も、初心者が簡単に入り込めない状況になっているのも問題ですね。

ラジコンカーのサーキットがなくなって、模型店が閉店して、メーカーが撤退していくのはユーザー数が減少しているからです。

不景気だから仕方ないという考えもありますが、ラジコンカー業界特有の体質が一番の原因でしょう。

今後も既存のユーザー頼みの展開を続けていくのなら、ラジコンカー人口の減少は止まらないと思います。

RCカー業界の将来に活路を見出すには

80年代~90年代のように、カリカリの頂点レースに群がるユーザー層をターゲットとした展開は終わりを迎えつつあります。

代表的な例がJMRCAが主催する全日本選手権です。

各カテゴリー共に参加者の減少傾向がとどまる所を知らない状態で、全日本の存立自体がもはや風前の灯火といった感じです。

ところがタミヤグランプリ京商グランプリヨコモドリフトミーティングのように、エントリー落ちが出るほどの参加者を集めるレースやイベントが存在しているのも事実ですし、大手RCカーショップが主催するレースは毎回100名を超すエントリーを集めています。

この2つの違いは「主催者ありき」なのか「ユーザーありき」なのかという点だけです。

今後はユーザー目線に立って、「ユーザーが求めているものは何か」を判断できるメーカーや模型店にユーザーが集結して、ますます繁栄していく図式が明確になっていくことでしょう。

RCカー初心者が委縮しない環境を整えるべき

タミヤサーキットには小・中学生や女性を対象とした「タミヤサーキット・ジュニアデー」や「ビギナーズデー」がスケジュールに組み込まれていて、RCカーに慣れていない初心者が思いっきり遊べる環境を提供しています。

模型店のサーキットでも、初心者に優しい環境づくりを実践しているところには多くのお客さんが集まっています。

ラジコンカーに興味を持っている潜在的な未来のユーザー候補は、数多く存在しているはずです。

彼らの食指を動かせて、ラジコンカーを継続的な趣味として続けさせるには、初心者を軽視しない姿勢が鍵になると私自身は考えます。

ラジコンカーは走らせて遊ぶものなので、楽しく遊べる環境が整っていたらRCカー人口も増えると思いますよ。

どんな趣味でも同じですが、初心者が入りにくい雰囲気を出しているジャンルは衰退傾向にあるようです。ラジコンカーのサーキットやショップに、チンピラ同然の常連客が幅を利かせている状況ではラジコンカー人口の増加はあり得ないでしょう。RCカー業界が存続していくためには初心者を育てる環境の構築が急務ですね。
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