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ラジドリのケツカキやRWD車のコントロールを容易にするジャイロ
ケツカキやRWD車でドリフトしようとしても、なかなかうまくいきません。
しかしジャイロを搭載することで、コントロールが容易になってドリフトの維持が可能になります。
ジャイロはラジドリだけでなくてオンロードカーでも使うことがあります。
スピンの連続でまともに走れなかった雨中走行が難なくできるようになったのはジャイロの威力です。
そこで今回はRCカー用のジャイロについて紹介していきましょう。
ラジコンカーのジャイロとは
ジャイロはラジコンの分野では主にヘリコプターで使われていたものです。
元々ラジコンヘリコプターは非常に操縦が難しい代物でしたが、ジャイロの登場によってホバリングや機体の姿勢維持が容易になりました。
近年流行しているドローンもジャイロがなければ成立しないと言えます。
RCカーでジャイロ効果を狙うのはステアリングの補正です。
滑りやすい路面やハイパワーなRWD車だとスピンの連続でまともに走れないことがありますが、ジャイロを搭載することで車体の姿勢を進行方向に保とうとします。
簡単にいえばスピンする前にジャイロが勝手にカウンターを当てる感じです。
ラジコンカーの場合はステアリングサーボと受信機の間にジャイロを割り込ませて使用します。
ジャイロによっては2チャンネルで使えるものもありますが、3チャンネル以上あるプロポを使用することで送信機からジャイロの感度調整が可能になります。
4WDのラジドリにジャイロは不要
ジャイロはすべてのラジドリで有効ではありません。4WD車の場合はジャイロを搭載すると操縦性が悪化します。
4WD車のドリフトはステアリングが切れていないゼロカウンターの状態で滑空することが多いために、ジャイロを搭載すると勝手にセルフステアを当ててしまってドリフトの維持ができなくなります。
ラジドリでジャイロの恩恵を受けられるのはケツカキ仕様とRWD車です。
ラジドリでジャイロを使用するときの注意点
プロポは3チャンネル以上あるものがおすすめ
2チャンネルで使えるジャイロもありますが、3チャンネル目にジャイロを接続することで送信機から感度補正ができるようになります。
できれば3チャンネル以上あるプロポを使うようにしましょう。
受信機にジャイロ機能が組み込まれたものや、ジャイロの搭載を前提としたプロポも登場しています。
RCカーはノーマルモードで使用する
ジャイロを搭載すると車体の向きと反対方向にステアリングを切って姿勢を進行方向に保とうとします。
ジャイロにはロックモードとノーマルモードがあって、ロックモードは姿勢が元に戻るまで反対方向にサーボを動かし続けます。これはヘリコプターでよく使われるモードです。
対するノーマルモードは反対方向に切ったサーボをすぐに元に戻そうとします。RCカーの場合はノーマルモードで使用したほうが違和感なく操縦できるでしょう。
ジャイロの感度調整は慎重に行う
ジャイロは感度調整が肝といっても過言ではありません。
感度が低すぎるとジャイロ効果を得ることができなくなり、感度が高すぎるとカウンターステアの嵐になってRCカーの動きが不安定になります。
最適な感度になるようにセッティングを繰り返しましょう。
ジャイロの搭載位置や固定方法に注意する
ジャイロには搭載するときの向きが指定されています。指定外の向きにすると正常に作動しないので説明書にしたがって搭載しましょう。
ジャイロがぐらついていると誤動作を起こすので、両面テープなどを使ってしっかり固定するようにします。
サーボの動作範囲に注意する
サーボの動作範囲をRCカーの可動範囲以上にしていると、ジャイロが作動したときに無理やりサーボを動かそうとして破損することがあります。
サーボの動作範囲がRCカーのステアリング可動範囲内に収まるように、送信機のエンドポイントを調整しておきましょう。
サーボはデジタルサーボを使う
ジャイロの効果を発揮するためにはデジタルサーボの使用が必須です。
アナログサーボで動作するジャイロもありますが、ほとんどのジャイロはデジタルサーボ専用と思ったほうがいいでしょう。