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ラジコンカー用エンジンの型式は2サイクルグロータイプエンジン
ラジコンカーではピストンがひとつの単気筒、2サイクルエンジンが使われています。
燃料は主成分にメチルアルコールを使い、一旦始動したら点火プラグに電源を必要としないグロータイプエンジンです。
呼び名は排気量を示している
排気量により区分されていて12エンジンと21エンジンが主に使われています。
ラジコンエンジンの大きさは12(イチニー)、21(ニイイチ)等の数字で呼びます。
この数字は小数点を省略して表現した排気量で、単位は立方インチ(cubic inch)です。
12エンジンの排気量は0.12cubic inch、21エンジンは排気量が0.21cubic inch となります。
また、通常使われる立法センチメートル(cc)でも呼ばれ12エンジン=2.1cc、21エンジン=3.5ccとなります。
エンジンは日本製とイタリア製に二分される
日本は世界に誇るラジコンエンジン生産国です。代表的なメーカーは小川精機(OSエンジン)です。
ラジコンカー用はもちろん、飛行機、ヘリ、ボート用などや星型エンジン、ロータリーエンジンなど多岐に渡ってエンジンを供給しています。
また、補修パーツなどのアフターサービス体制もしっかりしており安心してエンジンを使うことができます。
レーシングエンジンで有名なのがイタリア製です。NOVAROSSIやPICCOが有名です。
レーシングカーやバギー、ボート用などのレーシングエンジン製造に関してはイタリア製が一歩リードしています。
ツーリングカーで多く使われている12エンジン
O.S. MAX-12 エンジン
12エンジンは主にツーリングカーで多く使われており、キャブレター型式の違いやスターター内蔵の有無で2つに分けられます。
リコイルスターターと呼ばれるヒモを引くと始動するスターターを内蔵するタイプは手軽さが売りです。
また、このタイプにはドラム型のキャブレターが装着されていることが多く、スライド型と比較して調整がラクです。
最近は後方排気が主流ですがサイド排気も用意されています。
O.S. SPEED T1201 エンジン
12エンジンの高性能版がスライドキャブレター装備の後方排気タイプです。
このタイプはエンジン始動に外部スターターを必要とすることが多く、余分な装備を持たないことにより高回転、高パワーを実現しています。
1/8レーシングカーやバギーで使われる21エンジン
O.S. SPEED B2101 エンジン
21エンジンはスライドキャブレター、後方排気タイプが主流です。
シリンダーのポート数やキャブレター口径の違いでレーシングカー用とバギー用があります。
21エンジンを知ってしまうと、他のカテゴリーのラジコンカーに興味がなくなると言われるほどの魅力を持っています。