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ラジコンカーの周波数(バンド)を変える方法を教えてという質問
周波数を変える方法や解決策を教えてください。
トイラジコンは周波数の変更ができない
まず最初に確認してもらいたいのが、走らせているラジコンカーが「トイラジコン」なのか「ホビーラジコン」なのかということです。
ラジコンカーに詳しければ一目瞭然ですが、そうでない場合はラジコンカーのボディが簡単に脱着できるのかで判断できます。
トイラジコンとホビーラジコンの判断の仕方はこちらの記事を参考にしてください。
もしトイラジコンだったら周波数を変更することはできません。
ホビーラジコンであれば周波数変更ができるので、この記事を参考に周波数交換にチャレンジしてみてください。
クリスタル交換式なのかシンセサイザー方式なのかを確認する
現在のラジコンカーでは2.4GHz、27MHz、40MHzの3つの周波数帯が使用可能となっています。
2.4GHzを使用したプロポは約80バンドの中から空いているバンドを自動的に選ぶので、同じバンド同士で混信することがありません。
27MHz、40MHzの場合は27MHzが01~12の計12通り、40MHzが61~75の計8通りに細分化されていて、バンド変更することで複数のラジコンカーの同時走行が可能になります。
27MHz、40MHzの送受信機にはクリスタル交換式とシンセサイザー方式があって、それぞれでバンド交換方法が異なります。
クリスタル交換式のバンドを変更する方法
送受信機がクリスタル交換式の場合は、違うバンドのクリスタルに入れ替えることでバンド変更ができます。
クリスタル(XTAL)とはプロポのバンドを決めているパーツのことで、水晶でできています。
クリスタル交換には決まりがあって、27MHzのクリスタルを40MHzの送受信機に入れても作動しません(逆も不可)。
27MHzの送受信機は01~12バンド、40MHzの送受信機は61~75バンドの中から使いたいクリスタルを選んで変更します。
クリスタルには種類がある
クリスタル交換は必ずペアで行いますが、送信機用と受信機用があるので注意しましょう。TXが送信機用、RXが受信機用です。
クリスタルは使用しているプロポメーカーが発売している純正品を使うようにします。
違うメーカーのクリスタルを使うと作動しなかったりノーコンの原因になります。
プロポにはAMとFMがあり、それぞれのクリスタルは専用品です。
AMプロポのクリスタルをFMプロポで使うことはできません(逆も不可)。
シンセサイザー方式のバンド変更方法
シンセサイザー方式のプロポは、送信機と受信機に備わっているダイヤルを回すことでバンド変更ができます。
ダイヤルが2つ並んでいますが左側で10の位、右側で1の位を変更します。
例:
01バンド→左側を0、右側を1に合わせる
12バンド→左側を1、右側を2に合わせる
61バンド→左側を6、右側を1に合わせる
73バンド→左側を7、右側を3に合わせる
バンド変更するときは必ず送信機、受信機が同じバンドになるように注意します。
なお左側のダイヤルは27MHzの場合は0と1、40MHzの場合は6と7しか反応しません。
その他の番号に合わせても電波は発信されません。
27MHzと40MHzを使うラジコンカーを走らせるときの注意点
旧27MHz帯は1~6バンドに分かれていました。
現在でも旧27MHz帯を使う人がいますが、新27MHz帯との違いを知っておかないとノーコンになってしまいます。
旧1バンド→新02バンド
旧2バンド→新04バンド
旧3バンド→新06バンド
旧4バンド→新08バンド
旧5バンド→新10バンド
旧6バンド→新12バンド
微妙な違いがありますが、旧27MHz帯のバンド数を2倍にしたのが新27MHz帯と思って大丈夫です。同時走行するときの参考にしてください。
旧27MHz帯のプロポに新27MHz帯のクリスタルを使うことはできません(逆も不可)。
ラジコンカー以外でも同じバンドを使っていれば混信する
27MHzと40MHz(61~75バンド)は地上・水上用として割り振られた周波数です。
ラジコンカーだけでなく、ボートなどでも使われているので、近くで電波を発信するときは混信しないようお互いが気を付けなければなりません。
また上空用の40MHz(77~85バンド)を地上・水上のRCで使用してはいけません。
27MHz帯はRC専用ではなくて、トイラジコンやトランシーバーなどにも使われている一般用電波です。
そのため近くで電波を発信していると混信することがあります(40MHz帯はRC専用電波です)。
なおAMプロポとFMプロポでもバンドが同じなら混信します。
