この記事の目次
ラジコンカーのボディを上手にカット&穴あけする方法・コツ
意外に難しいRCカーボディのカット&穴あけ
ラジコンカーのボディカットが苦手な方が多いようです。
ボディマウントの穴やホイールアーチがズレるとそれだけでガッカリしてしまいますね。最近ではカット済みボディがありますが、まだまだ未カットボディが主流です。
そこで今回はラジコンカーのボディを上手にカット&穴あけする方法やコツを紹介していきます。
ラジコンカーのボディをカットするための道具
ラジコンカーのボディ製作は専用工具を使うことで、失敗する確率が下がって仕上がりがキレイになります。工具は長く使うものなので、いいものを選ぶことをおすすめします。
曲線バサミ
普通のハサミでポリカボディを切ると刃が切れなくなってしまいます。ボディカットはRCカー用の曲線バサミを使いましょう。
ボディカット用の曲線バサミは曲がった刃先で曲線切り、根元部分で直線切りができて、あらゆるカット形状に対応できます。
ボディリーマ
ボディリーマを使うととても簡単にキレイな穴があきます。
ボディリーマは先端が非常に鋭利なので、使用しないときには必ずキャップをしておきましょう。誤って足の上に落としたら大ケガしますよ。
コンパスカッター
ホイールアーチやエンジンカーの給油口・エンジンヘッド穴などの円状部分はコンパスカッターがあるとキレイにカットできます。
カットしたい部分の半径になるようにコンパスを調整して、カッター刃で筋彫りしていきます。ある程度深く彫れたところで余白を内側に折ってカットします。
カッターナイフ
長さがある箇所をカットするときは、ハサミよりカッターナイフのほうがキレイにカットできます。
カットラインに沿って何度かカッターの刃を滑らせて一筆書きのような筋を彫っていき、余白を内側に折ればカットできます。コツは1本筋をできるだけ深く掘ることです。筋を何本も引くと失敗します。
RCカーのボディをカット&穴あけする作業の流れ
ボディ製作の流れは以下のように進めていくと失敗しにくくなります。
各部の寸法出し、マーキング→ボディマウントの穴あけ→アウトラインカット→ホイールアーチカット→塗装
ボディのセンター出しをする
まずは基準となるセンターラインをマジックペンで描いておきます。
ボディのモールド部分などを利用しながら正確にセンター出しをしてください。
※マジックペンの跡は塗装後に保護フィルムを剥がせば消えます。ボディに直接マジックペンで書いたときはアルコールなどで拭けば消えます。
左右のボディマウント間寸法をボディにマーキングする
左右のボディマウント間寸法を測ります。
次にボディマウント穴をあけるであろう位置付近に、ボディマウント間寸法を左右3箇所ずつマーキングします。最初に引いたセンターラインを基準にすればセンターズレを起こさないはずです。
3箇所のマーキングを結んだ縦線を引きます。これでセンターラインを中心に縦線で左右ボディマウント間寸法を記すことができました。
ボディの前後位置を決める
シャシーを適当な台に乗せてタイヤを浮かしておきます。
ボディを被せてフロントホイールアーチとフロントタイヤの位置を合わせます。
これでボディの前後位置が決まります。位置ズレを起こさないように注意しながらボディマウント位置をマーキングします。
※あまりにも長いボディマウントだとボディの前後位置を決めるのが困難です。ある程度の長さでカットしておきましょう。
このとき、被せたボディの水平がフロント上がりまたはリア上がりにならないように注意しながら、少しずつボディマウントを短くしていきましょう。
ボディマウント穴をあける
ボディリーマを使ってマーキングした位置にボディマウント穴をあけていきます。一気にあけないで、ボディマウントの直径と穴の直径を確認しながら少しずつ穴を広げていきます。
アウトラインをカットする
ボディのアウトラインをカットします。
シャシーにボディを被せて、サスペンションがフルストロークしたときでもボディが地面に擦らないようにカットしてください。
ホイールアーチをカットする
シャシーにボディを被せてホイールセンターにマーキングします。
コンパスカッターを使ってホイールアーチをカットします。
1/10ツーリングカーやラジドリの場合、コンパスカッターの寸法はタイヤ半径+5mm程度です。
ベテランになると塗装後にカットすることがありますが、ラジコンカー初心者の場合は先にカット&穴あけしておいてから塗装することをおすすめします。
ボディ塗装はこちらの記事を参考にしてください。
➤➤ラジコンカーのボディの塗装方法【ポリカ・クリヤー・スチロール】