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ラジコンカーのエンジンをチューニングする方法についての質問
どのようにチューニングや改造をしたらいいのか教えてください。
まずは慣らし運転やキャブレターの調整を完璧にできるようになりましょう。
ラジコンカーのエンジンをチューニングする方法
削るだけのチューニングの時代は終わった?
ラジコンカーのエンジンチューニングには明確な手引きが示されていないので、技術の会得にはなかなか困難すると思います。
そんな私も数多くのエンジンチューニングを経験しましたので今でこそウンチクを語れますが、チューニングを始めた当初は指南してくれる人も資料も無く試行錯誤の連続でした。
出典:http://www.osspeed.com/jpn/index.html
削るだけの時代からトータルバランスの時代に
ラジコンカーのエンジンチューニングとして知られている方法が『ルーター』などを使用した切削です。
クランクシャフトの吸気ポートタイミング変更や混合気の流速アップ、排気タイミングの変更など、そのほとんどが切削によるチューニングです。
削る量により特性が大きく変化するので0.1mm単位での切削能力を求められますが、トライ&エラーによるデータの蓄積も必要になってきます。
以前はより高回転&パワー獲得を目指したチューニングが主流でした。
しかしラジコンカーのエンジンの特性上、高回転化すればするほど下のトルクがなくなっていき、いわゆるドッカンパワーになることでコントロールが難しいエンジンになってしまいます。
また、近年はエンジンメーカーで予め最適なチューニングを施した上で販売するようになった背景もあり、昔ながらの切削により高回転化したチューニングエンジンは姿を消しつつあります。
エンジンラジコンカーのポテンシャルを引き出すチューニングをしよう
ストック状態で高い性能を誇るエンジンでも使い方によっては性能を引き出せないことがあります。
ラジコンカーのエンジンで非常に重要となるのが『エンジンの慣らし運転』と『エンジンのニードル調整』です。
➤➤ラジコンエンジンの慣らし運転
➤➤ラジコンエンジンのニードル調整
適切な慣らし運転を行い、ベストなニードル調整を施すことが本来のチューニング(調律)といえます。
その他にもクラッチ調整やギア比、燃料の銘柄チョイスなどを最適化することでエンジンの持つポテンシャルをフルに引き出し、トータルバランスの向上を図ることが現在のエンジンチューニングです。
闇雲な切削によるチューニングはエンジンの性能を低下させますし、どんなに高性能なエンジンでも慣らし運転やニードル調整が不適切なら性能を発揮することができません。
エンジンの持っているパフォーマンスを余すことなく使い切るチューニング能力が、現代のラジコンエンジンカーに求められています。