ラジコンカーのギア比はどうやって変更するのでしょうか?【ギア比のセッティング方法】

RCカーのギア比はどうやって変更するのかという質問

はじめてECカーのサーキットに行ったところ、「ここではギア比セッティングは6.5以上だよ」と言われました。

ギア比はどうやって変更すればいいのでしょうか?

シャーシによって異なりますが、基本的にはモーターにつけるギア(ピニオンギア)と、ピニオンギアが直接かみ合うギア(スパーギア)の組み合わせで変更します。

ギア比が固定されてしまうシャーシ

ギア周りの構造はシャーシによってかなり異なりますが、固定式の場合でもピニオンギアとモーターの取り付け位置の変更で数種類は選べるものが多いですね。

モーター位置やスパーギアがほぼ固定されているシャーシ

例えばタミヤのM-05シャーシは、スパーギア以降のパーツが選択困難です。

しかしこのようにモーターの取り付け位置によって、3種類のギア比を選択することができます。

ラジコンカー-ギア比-変更方法

モーター位置やスパーギアが半分固定されているシャーシ

代表例としてはタミヤのTT-02です。

オリジナルの状態では10通りのギア比を選択できます。

ラジコンカー-ギア比-変更方法

ラジコンカー-ギア比-変更方法

しかしこれだけだと、レースで指定されたギア比が取れない場合があります。

実際に私の地域でのローカルルールでは「13.5Tブラシレスモーターでギア比6.6以上」となっているので、このままでは「7.28未満のギア比」が作れません。

これではあまりにも遅すぎてレースにならないのです。

そこでTT-02ではオプションとして「ハイスピードギアセット」を組み込むことにより、オリジナルの70T(歯数70)の他、68T、64Tのスパーギアを使うことができるようになっています。これにより幅広いギア比がカバーできるようになります。

それでもTT-02の場合は、このようにモーターは限られた位置にしか取り付けができません。

タミヤ OP.1500 TT-02 ハイスピードギヤセット

タミヤ OP.1500 TT-02 ハイスピードギヤセット

ラジコンカー-ギア比-変更方法

そのためマニュアル通りに読めば、ズバリギア比6.6ジャストにすることはできません。

こういった構造のシャーシは結構あります。

工夫によってはマニュアルと異なるギア比も選択可能

RCカーのギアは代表的なものでも06モジュール、64ピッチ、48ピッチなどがあります。歯の細かさのことです。

一般的には歯が細かいほど効率は高まりますが、逆に微妙なかみ合わせが必要となります。しかし細かいと砂などの異物で変形しやすくなるので注意が必要です。

TT-02は一番目の粗い06モジュールなので、効率は劣るものの丈夫です。ピニオンギアとスパーギアの隙間も微妙な調整は不要です。

実際に前述のモーターマウントで異なるピニオンギアに付け替えてみると、モーター取付穴の位置によってスパーギアとの隙間は狭かったり広かったりしています。

幸か不幸か知り合いから「今度TT-02用に66Tのスパーギアが出たよ」と聞き探してみたのですが、それらしきものは一向に見当たらず、ダメ元のつもりで同じタミヤのTB-04用の66Tスパーギアと26Tピニオンギアを購入してみました。

ラジコンカー-ギア比-変更方法

あれこれとマウントの穴の位置を試してみると、なんとここの位置で26Tのピニオンギアがちょうどいいくらいの隙間でスパーギアとかみ合うではありませんか!

ラジコンカー-ギア比-変更方法

ラジコンカー-ギア比-変更方法

ということで私のTT-02は、サーキット指定の6.6ピッタリのギア比となりました。

ギア比の自由度が高いシャーシ

TT-02は入門シャーシ的な位置づけなので前述のような方式を取っています。

しかしオンロードシャーシでは、モーター位置を無段階に調整することによってギア比の自由度が非常に高いというのが普通です。

モーターを任意の位置で固定できる

ラジコンカー-ギア比-変更方法

ラジコンカー-ギア比-変更方法

こちらはSAKURAのモーターマウントで、任意の位置でモーター取付ビスを締めつけるようになっています。

スパーギアが自由に取り換えられる

これがSAKURAのスパーギア周りの組み立て図ですが、スパーギアが独立しているので汎用のギアが自由に交換できます。

ラジコンカー-ギア比-変更方法

隙間が広すぎても狭すぎてもスパーギアが壊れる

効率やレギュレーションに合わせる必要性などから、私の地域では64ピッチが普通なのです。

しかしこのピニオンギアとスパーギアの隙間の調整がえらく難儀で、一回合わせたら二度と触るのはゴメンだ、という感覚になりますのですハイ。

オンロードで主流のベルトドライブ4WDツーリングカーは、ドライブ機構がむき出しのものが多く、荒れたサーキットでは私しょっちゅうゴミを拾ってギア周りから異音が出てきます。なので、SAKURA で練習してどっか壊れたらTT-02に選手交代です。
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